システム管理に携わる人たちが語る。様々な話題満載のコラムをお届けします。
グローバル化による競争の激化で、コスト削減の波はIT部門にも及び、これまで以上に「ITサービスの価値とは何か?」が問われていると感じます。しかし、分かりにくいサービスメニューや、専門用語ばかりの報告書などがまだまだ多く、システム管理者の仕事の中身は顧客やユーザーから分かりにくいものになりがちです。
今後はこれまで以上に、顧客やユーザー視点でのコミュニケーションが必要となります。ITサービスの価値を分かりやすく評価できるものにすることと、価値自体を高めることが、システム管理者の皆様に求められるのではないでしょうか?
今日は、そんなこれからのシステム管理者の皆様におすすめしたい一冊『SEを極める50の鉄則』より、ビジネス視点を高める3つのポイントをご紹介します。
内容紹介
「SEを極める50の鉄則」
馬場 史郎 著
筆者のSE, SEマネジャー時代の経験と実績に裏打ちされた内容。SE入門に外せない一冊。
TAKU’s Review
1. 任務はビジネス目標の達成と顧客満足度の向上と心得る
システム管理者の業務はビジネス目標への貢献度が見えにくいため、どうしても日々の業務をこなすことに意識が向かいがちです。しかし、その傾向が続くとだんだんITサービスが誰のためのものなのかを忘れてしまい、顧客満足度を下げる要因となってしまいます。
「顧客やユーザーのビジネス目標の達成と、その先にある社会の発展のために、我々が今まで以上に貢献できることは何か?」この問いかけを常に持ち続けたいものですね。
2. 「ITにもビジネスにも強い」を目指す
システム管理者にとって、ITスキルはもちろん必要な要素です。しかし、顧客やユーザーのビジネス目標に貢献するためにはそれだけでは不十分です。顧客やユーザーの業務知識はもちろん、そこに潜む潜在的なニーズを引き出すヒアリング能力、それを解決するためのITサービスを設計する能力などは、企画や開発だけでなく、運用側にも求められます。ヒューマンスキルやビジネススキルに強いシステム管理者は、重宝されるに違いありません。
3. 相手の言葉を使う
顧客やユーザーとのコミュニケーションを強化するには、分かりやすい会話やドキュメント作成を心がけることです。そして分かりやすくする秘訣はズバリ、相手の言葉を使うことです。顧客やユーザーはITの専門家では必ずしもないので、システム管理者の専門用語を使うと途端に内容を理解しにくくなります。相手の言葉を使った会話やドキュメント作成を心がけましょう。
4. おまけ:システム管理者認定講座のすゝめ
以上で申し上げましたように、SEに必要なスキルは、ITテクニカルスキルだけではありません。ユーザーや社内関係者とのコミュニケーションスキルを高め、ビジネスの目標を意識した活動をしていくことが求められます。それらはなかなか日々の仕事の中では、気づいても実践していくのは難しいかもしれません。
それらに気付かせてくれ、仕事に戻った時の改善のきっかけにするために、システム管理者の会では『システム管理者認定講座』を開講しています。それぞれの立場に合わせて必要なヒューマンスキルとテクニカルスキルをバランスよく学べ、かつ資格も取得できます。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
システム管理者認定講座 について詳細はこちら のリンクをどうぞ。
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