コピーライティングって、実はものすごい技術ですよね。
短いコピーの中に「製品・サービスのポイント」「メリット」「誰に向けて発信しているのか」などを分かりやすく盛り込めと言われても、すぐに出来るものではありません。
しこの一流コピーライターの技術を真似することができたら・・・。
お客様への提案時のみならず、社内向けに提案するときや稟議を申請するときにも、とても強力な武器になると思いませんか?
そこで今回は、有田憲史さんの『「売る」文章51の技』より、相手に伝わるコピーを書く7つのポイントをご紹介します。
内容紹介
「『売る』文章51の技~説得力あるキャッチコピーとロングコピーの作り方」
有田 憲史(著)
初心者でも、基本的な考え方とコツがわかる、コピーライティングの実用書。広告やカタログ、ウェブサイトできちんと効果の出る宣伝文の書き方をご紹介。
TAKU’s Review
1.材料を準備する
「材料七部、腕三分」と言われるように、上手に料理するコツはまず良い食材を準備することにあります。効果的なコピーも、まずはしっかり準備をすることからです。まるで専門家であるかのように製品・サービスについて知り尽くし、価値を十分に伝えられるだけの知識を仕入れましょう。
2.メリットを書く
お客様がほしいのは、ドリルでなく穴である。正しいニーズを知るためのポイントとして、良く引用される言葉です。お客様はドリルがほしいのではなく、穴が欲しいのです。穴が開くなら、ドリルでなくてもいいのです。私たちが何かを必要とするときは、製品やサービスそれ自体ではなく、それによってもたらされる結果を求めています。それを使うことで手に入るメリットをきちんと伝えましょう。
3.欲望と結びつける
読み手に「今すぐ欲しい!」と思わせるには、メリットを書くだけでなく、それを最大限にアピールしなくてはいけません。そのための方法のひとつが、読み手の欲望とメリットを結びつけることです。例えばカメラの手ブレ防止機能も、「撮影時の手ブレを抑えてキレイに撮れる」だけでなく、「大切な人との思い出が鮮明に残りますよ」といったほうが、伝わりますよね。欲望と結びつけることで、それがあることによるメリットを強調して示すか、あるいはそれがないことによるデメリットを強調して示し、ニーズを高めましょう。
4.ターゲットを絞る
ユーザーのことを想像しないで書いたコピーは、高い確率で無視されます。読み手に、「この情報は私のものだ」と思ってもらわなくてはいけないからです。皆さんも自分に関係ないと思った広告やCMを長時間見せ続けられたらうんざりしますよね。大好きな人にラブレターを書くときと同じように、相手のことを思い浮かべながら、どんなコピーが魅力的になるか、考えてみましょう。
5.同じ言葉で話す
「大工と話すときは、大工の言葉で話せ」というように、伝える相手が知らない言葉を使わずに、わかり易い言葉に置き換えることはコピーにおいて重要です。特にシステムに携わっていると、専門用語やカタカナ語を無意識のうちに使ってしまいがちです。自分にとって簡単な言葉でも、立場や環境が違えばわからないもの。相手の分かる言葉に置き換えてみましょう。
6.優先順位を変える
伝えたい相手によって、メリットの重要性は変わるものです。売り手の言いたいことは、必ずしもユーザーの知りたいこととイコールではありません。例えばシステムを導入する際に現場の方にとっては使い勝手が重要かもしれませんが、マネージャーが一番気にするのはコストかもしれません。伝えたい相手によって、訴求ポイントの優先順位を変えるようにしましょう。
7.簡潔に書く
センテンスは簡潔に。うまい文章を書くコツのひとつです。ムダな言葉やつなぎが多いほど内容がぼやけ、理解しにくくなってしまいます。簡潔に書くには、まず出来る限り短くまとめることを心がけましょう。その上で、「何がどうする」をハッキリさせる。一字一句節約してみる。センテンスの中で言葉を重複させない。「それ」「という」「することで」などはなるべく使わない。これだけでもかなり簡潔になるでしょう。
~以下、考察~
ビジネスパーソンで、文章を書く機会が全くないという人はおそらくいないはずです。
システムに携わる人でも、企画書を書いたり、社内向けに提案書を書いたり、手順書を書いたりと、その機会はたくさんあります。
分かりやすい文章がスラスラと書けたら、大きなビジネス力になります。
本書を読んで、今日からでも文章力を磨いていきたいですね。
連載一覧
筆者紹介

●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。
この本を読んだことがある方、読まれた方のご感想もお待ちしております!(⇒ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せください☆)
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