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Vol.122 頭のいい人が話す前に考えていること

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
SEI’s Review

この書籍のキャッチコピーは「頭のよさは、話す前にどれだけ立ち止まれるかで決まります」という言葉です。私は日々の業務の中で、他人とのコミュニケーションが欠かせない立場にいます。しかし、過去には思考する前にすぐに話してしまう、考えながら話すという癖がありました。話し方に関するスキルやアプローチを解説した書籍は数多く存在しますが、自身が最も必要としている要素は「一度立ち止まり、相手の立場を考える」という点だと感じていました。
そのため、このコピーに惹かれて本書を手に取ることにしました。共感できる方にはぜひおすすめしたい一冊です。

 

内容紹介

 

 

頭のいい人が話す前に考えていること

安達 裕哉 著
 

どれだけ考えても、伝わらなければ意味がない。でも、話し方のスキルだけでは、人の心は動かせない。コンサルで叩き込まれたのは、人の心を動かす、思考の「質」の高め方でした。本書は「頭のいい人」が何をどう考えているかを明確にし、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。

ダイヤモンド社 紹介ページ)

 

SEI’s Review

本書は2部構成となっています。第1部はマインドの部分となっており、話す前に意識するだけで「知性」と「信頼」をもたらしてくれる黄金法則を7つ紹介してくれています。もちろん、マインドだけでは実際に使える(話せる)ことにはなりませんので具体的な思考方法を身につける必要があります。
これが第2部となっており、一気に頭のいい人になるための思考の深め方を教えてくれます。これを著者は“フォーム改善の部”と表現しています。

ここですべてをお伝えすることはスペース的に難しいため、本レビューでは第1部の黄金法則7つを本書の抜粋と私なりの解釈でご紹介できればと思います。

1. とにかく反応するな
「口はわざわいの元」ということわざの通り、瞬発力であまり考えずに返すと思慮が浅く失敗することがあります。時として、すぐに口を開かないことで考える余地が生まれます。この間に相手が望む言葉を考えることもできますし、相手が冷静になる時間を稼ぐ“間を取る”こともできようになります。

2. 頭のよさは、他人が決める
これは文字通り、自分が「この話し方は頭が良さそう」ではなく、全ては他人が決めるものとしています。他人が頭の良さを決めるという“視点”を持ち、話す前に相手がどのように思うことを意識すること大切です。あえて悪い例を挙げると「話が長い」「不要な情報が多い」「一方的」というところでしょうか。
ポイントとしては、そう思われないと誰も真剣に話を聞いてくれない(仕事でいうと協力してくれない)ということです。頭がいいと思われる=信頼されている、なのかもしれません

3. 人はちゃんと考えてくれる人を信頼する
本書には「なんか言っているようで、何も言っていない発言」をする人たちは、「賢いふりをする人」の代表例です。という一文があります。耳が痛いですよね。その場しのぎにはよいですが、人の心を動かしません。このような発言を繰り返していると、聞く耳を持たれなくなってしまいます。
逆に、間違っていても突っ込まれてもいいから“最初に案を出すこと”が賢いふるまいとされています。なぜなら、他の人の話を聞いてから発言するのは楽であり、賢いふりだからです。そして、賢いふりをする人よりも、賢いふるまいをする人が信頼を勝ち得ます。ここの件は私も一番好きな箇所ですので、著者の体験談が書かれている本書で是非詳細を確認してみてください。

4. 人と闘うな、課題と闘え
これは「勝ち負けを気にしない」「論破をしない」ということです。プライベートはともかく、仕事の場では論理的に「できない、やらない」理由を説明するだけではなんの解決にも至りません。議論の奥にある本質的な課題を見極めなければならないということです。

5. 伝わらないのは、話し方ではなく考えがたりないせい
本書では1つの例を挙げています。
「好きです。付き合ってください」「ごめんなさい」
さて、ふられた原因は、
① 告白の仕方にある
② 告白するまでにある
のどちらでしょうか。よほどのことがない限り答えは②となります。
ここでは「相手に伝わらなければ、話し方が悪かったのではなく、考えが浅かった」と考えることが肝要とされています。

6. 知識は誰かのために使って初めて知性となる
知識を披露することは簡単。だが、「本当に相手のためになるのか」という視点を持ち、一度立ち止まって考えてみることが必要です。相手に気付きを与え、自己解決に導くことに価値があり、これが信頼に繋がります。知識は披露するのではなく、相手のために知識を使いましょう。それが知性になります。

7. 承認欲求を満たす側に回れ
人は多かれ少なかれ「承認欲求」に突き動かされている、というのが前提の話です。裏を返せば、自分の承認欲求を抑制し、他者の承認欲求を満たすことができれば「コミュニケーションの強者になれる」ということです。この両立は簡単なことではありませんが、2つの条件を満たすことができれば可能とあります。

では、その条件とは・・というところで私のレビューは終わりにしたいと思います。文字数制限の問題もありますが、ここからは是非本書を手にとってみてくださいという想いを込めて。ここでは書ききれなかった第2部も読み応え抜群です!

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