システム管理に携わる人たちが語る。様々な話題満載のコラムをお届けします。
本書の紹介を読んで、普段から人に要領よく説明するのは難しいと思っていたので、それが可能になるメソッドとはどんなものかと興味を持ちました。
言葉にできなければ「知っている」と言えない。
A「この本は、仕事の本質がつかめて、すごくよい本なので、ぜひ読んでください」
B「この本の説く時間管理の本質をヒトコトでいうと、『まとまった時間をいかにして確保するか』。知識労働者にとっては、『仕事の管理=時間の管理』というくらいタイムマネジメントは重要であり、その目的は『まとまった時間を確保するため』なのです。」
さて、どちらが説得力があるでしょうか? どちらの人の話をより聞いてみたくなるでしょうか?
Bのような説明がすぐできるような「アウトプット志向」の学び方を紹介したのが本書です。
(SBクリエイティブ 紹介文抜粋)
この本の作者はベストセラーにもなった、『トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術』(サンマーク出版)を書いた浅田 すぐる氏です。
さすがに多くのセミナーで効率的な仕事の仕方について講演している方だけあって、読んでいると“読みやすい”、”説得力がある”、”シンプル”な文章で、こんな分かりやすい文章を書けるようになりたいと思ってしまいます。(笑)
では本書を読めばすぐにできるようになる? そんなことはありません。
本書には独学法としてフレームワークとその使い方が、実践的に具体例を挙げ解説されているので、まねしてみることは簡単にできるでしょう。 しかし普段やりなれないことは急にはうまくできません。
試してみると例に挙げられた結果とは大きく違って見劣りするものになるでしょう。 そこはやはり繰り返し、訓練、練習が必要です。
本書のフレームワークには1枚で、20字でなど結構厳しい制約があります。 しかしこの制約は、できればかなり高い能力が身につくという目標でもあります。 作者は仕事の効率アップを掲げているので作業量が多くならない様に効率が最も良いように筆者の経験から考え抜かれた制約であるようです。
初めはこの制約を守れないのも仕方がないと書かれています。フレームワーク自体は融通が利くようによく考えられているので、ある程度自分流にやってもかっこはつきます。最後まで完遂できるでしょう。
しかし結果を見ると自分のレベルはまだまだだなと感じることになります。
この何とか使えるということがすごいのではないのでしょうか。結果を見て反省することが、次のトライへのモチベーションとなり、繰り返しトライすることでどんどん上達するというスパイラルを構築しています。
本書ではいくつかのフレームワークが紹介されていますが、 使い方だけではなく、本質を理解できるように解説されています。 本質をうまく説明し伝えているので、いざ実践するときに目的がぶれず、最後まで到達できます。
本書自体が物事の本質をつかむことで、自分の言葉で話せるようになる、深く理解することを目標としているので、本書がとてもよい成功事例にもなっています。
筆者のすごさが感じられます。
初めに言ったようにとても読みやくシンプルにまとまられているので、さらっと読めてしまいます。ぜひ一読しあなたも本質とつかむとはどういうことなのかを感じ、気に入ったら実践してみてください。
“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。
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