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システム管理者のためのBookCafe Vol 62 「ひとり情シス」虎の巻
2018年4月25日 17:30

今回のBookCafeは、第11回システム管理者感謝の日イベント「チャレンジするシステム管理者 ― AI、ロボット、そしてエンジニア魂  ― 」にチャレンジャ枠でご講演いただいた、黒田光洋氏の著書をご紹介します。

黒田氏はペンネーム「成瀬雅光」名義で、IT人材不足が引き起こす「ひとり情シス」問題に対し、ご自身の体験をふまえて、世間の見方とは異なる持論を展開し、情報発信されていました。

このたび、これまでの活動をまとめた一冊の本として「「ひとり情シス」虎の巻」が上梓されましたので、この場を借りてご紹介します。

本書には、「第11回システム管理者感謝の日イベント」のアンケートでも評価が高かったご講演の内容が多く含まれております。残念ながら当日聴講できなかった方に、強くお勧めしたいと思います。

現役のシステム担当者による味のある実話が、一般的な技術書とは違う大きな特色です。本書を参考に、今の業務や部門が抱えている課題に対して改めて考える機会を設けてみませんか。皆さまの取り組みを後押しする内容となっています。

内容紹介

「ひとり情シス」虎の巻

「ひとり情シス」虎の巻

成瀬 雅光 著

「ひとり情シス」は悲惨なワンオペにあらず
10人いたIT部門がリストラで消滅。たった一人残ったITエンジニアが「ひとり情シス」としてシステム開発・運用体制の立て直しに挑んだ――。
日本を代表する大手製造業の事業子会社で「ひとり情シス」として奮闘する著者が、自身の体験でつかんだ「できるエンジニア」のノウハウを余すところなく公開します。
著者はいわゆる「スーパーエンジニア」ではありませんし、長時間労働でしのいだわけでもありません。エンジニアとして落ちこぼれだったという著者は、何でもできる「多能工エンジニア」に成長することで、仕事の生産性を10倍以上に高めたのです。
200台以上のサーバーの管理など10人で担っていたIT部門の業務を1人で担うだけでなく、ITベンダーに任せていたデータベースの管理運営を取り戻し、業務アプリの開発も自ら手掛けるようになりました。しかも定時帰宅も長期休暇もOK!
なぜ、そのようなことが可能になったのでしょうか。
「IT部門の消滅 → ひとり情シス」という修羅場の中でつかんだノウハウは“超”実践的です。ポイントは自由に操れる仮想環境とプログラミングのスキル、そしてスキルを武器にしたキーパーソンとの交渉術。 ひとり情シスの担当者だけでなく、大手企業のIT部門やITベンダーのエンジニアにも即座に活用できる実践的ノウハウの詰まった一冊です。
実践すれば、あなたも何でもできるエンジニアとなり、理想の仕事を手に入れられます。

日経BP社 紹介文抜粋)

Joho’s Review

2018年初に行われた、中堅企業を対象としたアンケート調査「IT投資動向調査」によると、回答760社のうち31%が社内の情報システム担当者が1人しかいない、いわゆる「ひとり情シス」や、ITの専任担当者を置かない「ゼロ情シス」の状況でした。

IT人材不足が引き起こす担当者の縮小化は、今後もますます進むと予想されます。

その中で提唱されている「ひとり情シス」というワードからは、さぞかしハードなワーク、ブラックな職場だろうというイメージが先行してしまいます。

はたして、本当にその通りでしょうか?
生涯エンジニアでありたいと考える著者は、逆にこの「ひとり情シス」状態がエンジニアにとって挑戦ややりがいを発揮できる環境であると提言しています。

著者の実例として、IT部門が存在し人員が十分にいたころは、コスト削減や組織の壁、人材やスキルの不足といった課題に追われ、システムの運用維持だけで手いっぱいの状態でした。
そのような中、人員がどんどん減少し、担当者がいなくなったサーバーやシステム保守の引き継ぎがまともにされない。運用が非効率になっていく。日常の業務も回らず、社内印象を悪くしさらなる人員削減につながる悪循環となっていました。

そして、ついにIT部門が消滅する事態まで進みますが、ここで著者の頑張りも限界を超え、その反動で精神的に開き直ります。
開き直った結果、自分自身を客観視することができ、行動が変わりました。
担当者が一人であるがゆえのスピード感、責任の取り方に対する心境の変化、組織や人とのかかわり方。
このようなことを変えることにより、「組織でできないことが一人ならできる」ようになったと本書では語られています。。

本書が構成の根幹とした、『実話』の詳細はぜひとも本を手に取ってご確認ください。

体験にもとづいた「エンジニアとして活躍するための処世術」が、読んだ方の刺激になり、幸せなエンジニアとしての生き方を踏み出していくことを願います。

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筆者紹介

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●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

この本を読んだことがある方、読まれた方のご感想もお待ちしております!(⇒ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せください☆)

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