システム管理者の育児休暇_パパ編

第2回 育児休暇を決めてからのあれこれ

概要

企業のシステムを支えるだけが仕事ではありません。
今や家庭内でも大活躍!
システム管理者であり2児の父でもある30代男性の2度目の育児休暇をレポートします。

 

目次
はじめに
悩みその1 家庭のこと
悩みその2 会社のこと
悩みその3 自分のキャリアのこと
悩みその4 取得期間をどうするか
おわりに

はじめに

勢いで育休を取るぞと決め、当初はワクワクした気持ちでいっぱいだったものの、落ち着いて考えてみると不安になることも多く出てきました。今回は育休取得を決めてから悩んだことや感じたことを中心に書いていこうかと思います。個人の日記的な内容ではございますが、ご一読いただけますと幸いです。

 

悩みその1 家庭のこと

・収入について
育休期間は会社からの給料がなくなり、その代わりに育児休業給付金が支給されます。我が家の場合、夫婦それぞれが上限金額の約30万円(6ヶ月目以降は約22万円)を受け取ることができたので収入に関しての心配はほとんどありませんでした。働かずに毎月60万円が入ってくる夢の生活です。コツコツ真面目に生きてきた「勤勉さ」が人生で唯一報われた出来事かも知れません。笑

・育児負担を軽減する策
我が家は子どもを授かるまで少し時間がかかった方なので、その間に友人たちの子育ての様子を見知る機会が多かったです。育児を一手に担う奥さんが睡眠不足と過労で疲労困憊になり、時には夫婦喧嘩に発展している例がよくありました。

自分のところはそうはなりたくないという考えもあり、育児負担を可能な限り軽減する策を考えました。夫婦で家事育児を分担することはもちろんですが、やっぱり頭数(あたまかず)を揃えるのが一番効果的だという結論になりました。(ITのプロジェクトでも作業的な部分はメンバーの能力より、頭数勝負になることはよくありますよね。)

いくつかの作戦を思いついたのですが、妻が一番リラックスでき、頭数も揃う絶好の環境「義実家」に同居するというアイデアが最強でした。毎月60万円もらえる上に家賃もなくなったらラッキーという不純な考えもありました。笑

義実家は和歌山県の田舎町にあって家が広いこと、義両親が定年前後で仕事が落ち着いていること、育休期間は会社の通勤圏内に住む必要がないことから実現の条件が揃っていました。このアイデアの唯一の欠点は私が義実家や田舎暮らしに馴染めるかというリスクだけでした。妻も義両親もこの点を心配してくれたのですが、冒険心旺盛な性格なのでむしろワクワクの方が大きかったです。笑

私の考えや覚悟を聞いて、妻も義両親も納得してくれ、一緒に暮らすことが決まりました。快く受け入れてくれた義両親には本当に感謝しかありません。

 

悩みその2 会社のこと

・上司への伝え方
上司に妻の妊娠と育休取得予定であることを伝えたのは妊娠16週前後だったと思います。その当時はコロナが流行っていて、みんなが在宅勤務している時期だったので社内のチャットツールで伝えました。大事なことなのにチャットなんかでいいのかという迷いはありましたが、「おめでとう。育休いいやん!」とポジティブな回答が返ってきたのでありがたかったです。

対面での相談だと伝える側も勇気がいるし、上司側も回答を準備する時間がとれないのでチャットやメールが結果的に良かったかもしれません。対面で伝えるにしても「回答はこの場でなくて良いので一旦相談させてください」といった前置きで話し始めると上司にとって優しいコミュニケーションになるかなと思います。

・同僚の負担
同僚への負担はかなり気になったポイントです。自分がリーダーを務めていた大きいプロジェクトを誰に引き継ぐのかという点が特に気がかりでした。同僚の誰もが手持ちの仕事で精一杯の中、更に仕事を増やしてしまうことになるのは心苦しかったです。同僚それぞれに感謝を伝え、引き継ぎ作業もしっかりと行い、自分なりに気持ちの区切りをつけて育休に入りました。

 

悩みその3 自分のキャリアのこと

・社内でのキャリア形成
一般的な会社であれば「育休取得によって人事考課上の不利益を被ることはない」という前提になっていると思いますが、自分が育休を取っている間にライバルと思っていた同僚が昇進するということはあるかもしれません。
少し悩みましたが、私は早期の昇進より、家庭を優先させようという結論になったのであまり気にしないことにしました。

・転職を見据えたキャリア形成
長期の育休が空白期間となってしまい、キャリアを傷つけることになるかもと悩みました。懸念は色々と思い浮かぶものの、普通に仕事を続けているよりももっと付加価値のある知識や経験を身につけることができれば不利になることはないだろうという仮説をたてて、それを実行することにしました。

例えばですが、下のようなパターンを考えた場合、
パターン1:1年間育休を取らずに働き続ける
パターン2:1年間の育休を取る+その間に実践的な英語力を身につける

断然、パターン2の方が転職市場での市場価値が上がる可能性を感じました。岸田総理が「育休中にリスキリング(再学習)を」という発言をして賛否両論でしたが、私個人の意見としては今後育休中のリスキリングによってキャリアを切り開く例がどんどん出てきてほしいなと感じています。

 

悩みその4 取得期間をどうするか

・色々な要素を整理した結果
育休期間を決める上で考慮したのは「育児の負荷」、「自分の業務を引き継いでくれた同僚の負荷」、「自分のキャリアへの影響」、「リスキリング時間の確保」そして「遊び時間の確保」の5点でした。

育休期間に「遊びたい気持ち」をタブー視する人もいますが、心身に余裕がある状態で育児することが何よりも我が子のためになるので意識的にリラックスする時間を設けるのは重要です。もちろんパパママで公平にリラックス時間をとる前提です。1ヶ月の育休期間の間にパパだけがキャンプに行くなどはもってのほかです。笑

これらのことを自分なりに考えた結果、半年程度の育休を取ることにしました。下記のような感じで育休期間ごとにパターン分けして整理していました。

パターン1:1~3ヶ月間
職場やキャリアに与える影響は限定的であるものの、24時間態勢の育児が必要となる大変な時期のまっただ中。リスキリングや遊ぶ時間は取れなさそう。

パターン2:4~6ヶ月間
職場やキャリアに与える影響は少なくない。育児の大変な時期(24時間態勢)は超えられそう。リスキリングや遊ぶ時間も少しは取れそう。

パターン3:それ以上
職場やキャリアに与える影響は大きい。育児が少し落ち着く時期を迎えられそう。リスキリングや遊ぶ時間もそこそこ取れそう。

 

おわりに

ちゃんと準備さえすれば大変さと幸せさのバランスが良い育児ができるということが世の中に広まって、みんなが安心して育児に臨めるようになればいいなと思います。

義実家に同居というのは再現性の低い手段かもしれませんが、夫婦で育休を取るのは不可能でないと思うし、それだけでも育児負担がかなりマシになるのでオススメです。

次回以降の連載では育休期間中にやったこと、感じたことを中心に書いていこうかと思います。ありがとうございました。

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筆者紹介

UK
新卒から10年以上シス管として働く30代のパパ。
1年間の育休を取得して2人の息子と楽しく過ごす日々。
男性の長期育休について情報発信し、取得を応援できればと考えている。

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