システム管理者の育児休暇_パパ編

第3回 育休中の日常生活のあれこれ

概要

企業のシステムを支えるだけが仕事ではありません。
今や家庭内でも大活躍!
システム管理者であり2児の父でもある30代男性の2度目の育児休暇をレポートします。

 

目次
はじめに
テーマ1 育児負担を公平に
テーマ2 リスキリングによるスキルアップ
テーマ3 遊び時間の確保
おわりに

はじめに

今回は育休中のできごとや私の考えについて書いていきたいと思います。当初テーマに掲げていた「育児の負荷を公平にすること」、「リスキリング(学び直し)によるスキルアップ」、「遊び時間の確保」がどのくらい実現できたかのを記した日記的な内容です。
男性が長期育休をどのように過ごしているかは謎に包まれた部分も多いと思うのですが、ひとつの例として私の過ごし方を知っていただければなと思います。
毎度のことですが今回もシス管要素は薄めです。笑

 

テーマ1 育児負担を公平に

・課題分析と対策
0才児育児において大変なことはたくさんあるのですが、妻も私も短い睡眠が続くと心身に不調が出やすいタイプなので、まとまった睡眠時間の確保を最優先に考えました。
睡眠時間とバッティングしている夜間の授乳をシフト制で実施できるようにし、妻は21時頃にミルクをあげて22時頃~5時頃まで睡眠、私は1時頃にミルクをあげて1時過ぎ~8時頃まで睡眠とお互いに6~7時間は寝られるように調整しました。

・母乳とミルクの混合栄養がオススメ
このやり方は哺乳瓶でミルクを飲めることが大前提になります。母乳が十分に出る方にとっては哺乳瓶+ミルクの必要性が薄く感じられる人もいるかも知れませんが、シフト制を使うか使わないかに関わらず、哺乳瓶での授乳には慣れさせていたほうが良いと思います。

例えばママが新型コロナなどの感染症を患って隔離されたケースを考えたとき、赤ちゃんが哺乳瓶に不慣れで嫌がるとどうしようもなくなってしまいます。

IT機器では電源を複数用意して片方の系統から電力供給がなくなっても、もう片方から電力が供給されて機器が継続稼働できるようにします。赤ちゃんも同じで、母乳に頼れない状況になっても哺乳瓶での栄養補給ができるようにしておいた方が万全と思います。(個人的な意見・経験です。どうしても哺乳瓶を嫌がるなど個別の事情もあると思います。)

・結果
妻も自分もまとまった睡眠をとれたので、大きく体調を崩すことなく乗り切ることができました。日中のオムツ替え、ミルク、沐浴、寝かしつけなども手分けしてやることで負担やストレスにはならずにすみました。また、義実家に居候していたので義両親からのサポートやアドバイスが得られたのも良かったです。

 

テーマ2 リスキリングによるスキルアップ

・目的
キャリアに空白期間ができてしまうという不安を払拭するためにリスキリングを検討しました。不安の払拭という点に重きがあったので、自分の経歴を魅力的にできるものは何かを考えました。自分が得意としていなかったことかつこれから必要となりそうなスキルという点で「英語」と「プログラミング」という2つの要素が思い浮かびました。

・学習時間の確保
育休中で仕事をしていないとはいえ、不慣れな育児や日常の家事に手を取られて日中帯はあまりまとまった時間はとれなかったです。それでも子どもが昼寝をしている間などスキマ時間はあったので、その時間を活用しました。

妻と子どもが寝る22時頃から自分が寝る1時過ぎまでが1日の中で唯一まとまった時間を取れるタイミングでした。この約3時間を活用して学習を進めました。(すべて学習時間にしていたわけではなくSNSやゲームをしたり、ケーキを焼いたりもしていました。笑)

・学習方法
私は資格試験に向けて学習を進めるのが好きなので、英語に関してはTOEIC900点以上、プログラミングに関してはPython3エンジニア認定基礎試験合格を目標として設定しました。
TOEICに関しては夜間のまとまった学習時間に参考書や問題集を何度も繰り返し、Python3エンジニア認定基礎試験に関しては日中帯のスキマ時間で模擬試験を繰り返しました。

・結果
TOEICは895点を取得できました。目標には少し届きませんでしたがまずまずの結果が残せたと思います。Python3エンジニア認定基礎試験には高得点で合格できました。
英語もプログラミングも育休取得前よりも自信がついたので、この半年間の育休はキャリアの空白ではなく、有意義な自己研鑽期間であったと自負しています。

 

テーマ3 遊び時間の確保

・遊び時間の必要性
私は「親の心身の状態が良好であること」がより良い育児をしていく上で大事だと考えています。親に余裕がないと、子どもに冷たくあたってしまったり、感情的にあたってしまったりと悪いことばかりだからです。育休中に遊ぶということについては賛否両論かもしれませんが、適度な息抜きは意識的に行ったほうが良い結果につながると思います。

・失敗したこと
育休期間に入ったばかりの頃、初めての田舎暮らしと半年間の休みという状況に浮かれてしまっていました。サイクリング、ツーリング、魚釣り、お庭で燻製作りとまるで独身時代の休日かのようにエンジョイしすぎてしまいました。(田舎暮らしを始めた経緯については前回のコラムに記載しています)

その時は「昼間は子どもがよく寝ているし、オムツ替えも沐浴も夜間の授乳も頑張っているし、多少は遊んでいても問題ない!」という感覚でしたが、後になって振り返ってみると夫婦間で自由時間のバランスが悪く、身勝手だったなと思います。数日もすると妻の不満が爆発したので、軌道修正を行いました。

・教訓
これはテーマ1の「育児負担を公平に」ともつながるのですが、パパママのどちらか一方だけがずっと遊んでいるという状態は良くないです。自由時間もできるだけ公平になるよう調整する必要があります。

軌道修正をした後は妻が地元の旧友と遊ぶ時間を設けるなど、お互いを尊重したバランスの良い息抜きができたと思います。

 

おわりに

この連載コラム第一回の「おわりに」で「(妻との衝突がありながらも)」と書いたのは私が遊びすぎて妻の不満が爆発したことを指していました。自分の失敗を公開するのは少し恥ずかしいですが、これがどこかの誰かの役に立てれば幸いです。

育児に取り組むまでは育児を困難苦難ばかりの苦行のように捉えていたところもあったのですが、実際に始めて見ると楽しいこともありました。楽しいと思えたのは事前準備をある程度整えた上で育児に取り組んだからかもしれません。そのあたりは次回に詳しく書いていこうと思います。ありがとうございました。

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筆者紹介

UK
新卒から10年以上シス管として働く30代のパパ。
1年間の育休を取得して2人の息子と楽しく過ごす日々。
男性の長期育休について情報発信し、取得を応援できればと考えている。

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