システム管理者のためのBookCafe

Vol.141 デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
NS’s Review

 普段の仕事では、メール、電話、チャットなどで社員とコミュニケーションを取っていますが、直接会って話すと良いことがあり、それによりうまくいかなかったことが前に進むなど、メリットがあります。チームとして、より生産性を上げる方法を見つけるため、この本を手に取りました。

内容紹介

 
デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか
針貝 有佳(著)
 

「雑談」で5年連続ビジネス効率性世界一!! ベストセラー『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』著者による「デンマークのすごいコミュニケーション」

 デンマークの職場では、仕事に行き詰まると、同僚とコーヒーを飲みながら「3 分の雑談」を交わす。長時間の会議より、一日数回の立ち話を重視。メールやチャットは必要最低限にとどめ、自由なコミュニケーションを頻繁にとることで、課題を即座に解決し、組織の生産性を高めている。そんなデンマークは IMD(国際経営開発研究所)の調査で5 年連続(2020年~2024年)ビジネス効率性世界 1 位に選ばれた。本書では、その圧倒的なビジネス効率性の背景にある「雑談文化」に着目。チームの生産性向上から組織の成長、自由な対話によって生まれるイノベーション、個人の自己実現にいたるまで、デンマーク式雑談がもたらす驚くべき効果を解説する。デンマーク人のイメージが一変し、あなたの働き方が好転すること間違いなし!

PHPビジネス新書 紹介ページ)

 

NS’s Review

 普段の仕事で、自部門でうまくコミュニケーションが取れる時もあれば、相手の考えていることがわからない時もあり、仕事のコミュニケーションはオンラインでも、オフラインでもすごく大事だと日々感じています。
コミュニケーションを円滑に進めるため、この本が何かヒントにならないかと考え読んでみました。

 ビジネス効率性5年連続1位のデンマークは、人口は約600万人でありながら、グローバルに活躍するユニークな企業をいくつも排出しています。
一人ひとりのエンゲージメントが高く、イノベーションを起こして、生産性の高い組織をどうやって作ればいいか、日々試行錯誤しています。

特に印象に残った内容は、以下の3点です。
1. 「会議より3分の雑談を大事にする」
ここ数年、テレワークが普及して、直接会わなくても仕事ができるようになりました。
ただし、直接会って、少しばかりの雑談をすることにより、より効率的な仕事ができることもあると感じました。私もさっそく、この雑談を取り入れ、チームでの活動に役に立てようと思いました。雑談から新たなビジネスを生み出す可能性を探っていきます。

2. 「管理職に必要なのは、8割聞く力」
 私も4年前から管理の仕事をするようになり、いつも自分から話すよりも、とにかく相手の話を聞くことに重きを置いてきました。あらためて、8割聞く力が必要と感じ、
今後の仕事にも役に立てたいと思いました。

3. 「日常に(余白)を作れ」
 仕事ばかりをする人生では必ず疲弊するので、休暇、余白が必要だと書いてあります。私も休日は、オンとオフの切り替えを意識して、なるべく仕事をしないように、自分が好きなこと(ドライブ、スポーツ観戦など)に時間を割くようにしています。この本にもあるように、休暇、余白の時間から良いアイデアが生まれるかもしれません。リラックスした状態から、新たなアイデアが生まれる可能性を感じるので、その点も意識しようと思います。

メンバーとのコミュニケーションに悩んでいる方、より活動的なチームを作りたい方、人と話すのが好きな方など、興味がある人はぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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