システム管理に携わる人たちが語る。様々な話題満載のコラムをお届けします。
毎日の仕事が効率よく、無駄なく、ストレスなく進み、計画通りに終わったらどんなに素敵でしょう。でも、現実はそうではないことが多いのではないでしょうか。
想定外のトラブルが発生、プロジェクトは遅延、納品にはとても間に合わない…、なんてことがないように、日々の仕事を進めていきたいものです。
では、、一体どうして仕事に問題が起きるのでしょうか。そもそも問題の根本的な原因は一体何かがわからない。そんな疑問に答えてくれるかもしれないと思い、本書を手に取りました。
沢渡あまね 著
そんな仕事のムダ,ムダな仕事はなぜ生まれる?
問題の原因を図解で示しつつ,解決策を教えます。
大好評『職場の問題地図』に続く働き方改革のバイブル!
【巻頭付録】仕事の問題 全体マップ
本書を開くとまず、巻頭付録として「仕事の問題地図」がついています。これが、さまざまな問題が入り乱れて迷路のよう・・・。「なかなかうまく進まない仕事って、こんな迷路に迷い込んでいるからか」と思うと途方に暮れてしまいます。
そんな迷路から抜け出したいと思いながら読み進めていくと、仕事をする上で障害となるさまざまな要因が解説されています。「だって、人間だもの」というセリフに「確かに!」と納得したり、「ストーリー」の大切さについて「そうか!」と新たな発見があったりと、迷路のように見えていた問題地図に少しずつ道筋が見えてきました。
なかでも特に印象に残ったのが、「7丁目 有識者不在」で語られていた、ムラ社会的文化、自分たちだけでやろうとする組織体質についてです。
システム管理者の方はルーティンワークが多く、1日中オフィスにこもりがちではないでしょうか。
たまには技術者向けイベントや勉強会など、外に出て新たな知見に触れたり、外に出ずとも社内の他部署のノウハウや外注業者から情報を仕入いれることが大事です。それを継続的に行うことで、組織に新しい血が入り、問題の解決につながったり、業務改善へとつながるいい機会となるに違いありません。
仕事を効率よく進めるための理論やその手法を解説した書籍はたくさんありますが、本書では、人の心理や考え方、そして人が集まった組織での集団心理といった、理論や手法とは違った観点から「仕事に問題を引き起こす要因」を解説しています。そのため、今までプロジェクトマネジメントや業務改善の書籍を読んで実践してもなかなかうまくいかないという方には、別の視点で考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。
近々、新連載を開始予定です。お楽しみに!
“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。
この本を読んだことがある方、読まれた方のご感想もお待ちしております!(⇒ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せください☆)
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