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システム管理者のためのBookCafe Vol 63 「お金2.0」 新しい経済のルールと生き方
2018年5月18日 16:30

大きなシステム部隊を持つ企業では、システム管理者の方が所属する部門は「システム運用○○課」というように「運用」がかかる部門名が現在も多くありますが、10年ほど前から「サービスとして提供する部門への転換」に対応できるように「ITサービス部」というように部門名を変更する企業が増えています。

中で働くシステム管理者の方からは「部門名が変わってもあまり業務の内容は変わってないですよ」という率直な声を聞くこともあります。ただ、新たに立ち上がったシステムに新しい技術が採用されると全く異なる運用ルールが適用されるようになることから、運用そのものの概念の転換は実際少しずつ進みつつあります。

転換は「技術」がもたらす。それがシステム運用のような一つの業務ではなく、資本主義自体を支える「お金」に今起こりつつあります。

内容紹介

「お金2.0」 新しい経済のルールと生き方

「お金2.0」 新しい経済のルールと生き方

佐藤 航陽 著

「資本主義」を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か。2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。その典型がビットコインです。あまりにも既存社会の常識とは違うので「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった特徴もあります。そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。

幻冬舎 紹介文抜粋)

Kuma’s Review

運用は運用でも「お金」の運用の話。現金として見える毎月の給与には敏感だけど、保険や株など金融資産の話になると疎いという人は意外と多いのでは?ましてや「仮想通貨」の話題となると、「どこの世界から来た話?」と感じるのも当然かと。
本書は現代に起こっている「お金」にまつわる経済の仕組みと、テクノロジーがもたらしている現代のパラダイムシフトで起こる「2.0」時代への転換を説明する本です。

「2.0」と聞くと、10年ほど前に提唱され、多くのIT業界で起こる転換について大きなインパクトを残した「Web 2.0」が記憶にある方も多いと思います。この用語が提唱された時も、Webやインターネットが「これまでの仕組み」の利便性をより高くするツールではなく、送り手と受け手の変換によりインターネット自体が新しいサービスを作り出すパラダイムシフトの起点となることが議論されました。そして今ではこの時に台頭した動画や画像の共有サービス、膨大な取引量を持つネット通販など、多くのユーザが参加して作られた新たな経済圏が今に至っても成長しつつあります。
10年の時が立ち、その余波が経済に射影する形で出てきたものが、お金以外の時間やモノの余剰を交換する「シェアリングエコノミー」、お金自体を各国の中央銀行に頼らずブロックチェーン技術で信頼性を独自に担保する「仮想通貨」などです。「2.0」の時代の経済圏はこれまでの金融知識や概念へのこだわりが強いほど理解に苦しむようです。例えば「Fintech」などは誤解されやすい用語で、現在の経済の仕組みを新しい技術で最適化することは、大まかな言い方をすれば「システム化」。技術により貨幣価値にとらわれない仕組みを作り出すことが「Fintech」の本来の姿とも言えます。

率直に言えばビットコインなどの仮想通貨について、個人的には全く食わず嫌いの状態でしたが、本書の4章にある「お金から解放される生き方」にある、事実上お金に縛られつつある現代の生き方において何に価値を置いた生き方をするのか?に向き合うことが、改めてお金の存在を考え直す機会になると感じ、仮想通貨についても少し勉強してみなければ、と思うようになったとこです。本書にあるとおり、実は現代の貨幣経済自体もほんの100年前から現在の形になったものだそうで、新しい経済観念が浸透するのも意外と早いのかもしれません。

腰を据えてじっくり理解したいと思っても、その先の価値を早く追いたくなるのが「お金」という響きの魔力かもしれませんが。

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