システム管理者のためのBookCafe

Vol.101 外資系コンサルのスライド作成術 ~図解表現23のテクニック~

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Yoshi’s Review
 

技術者・営業・総務・経理と仕事を問わずに、ビジネスの世界では、自分の問題意識やアイデアを多くの人に説明して、共感してもらい、動かすことが必要となります。人はそれぞれの多様性を持ち、異なる環境で生活しています。社外の方とはもちろん、社内でも、色々な考え方を持っている人が多数集まっているわけです。それらのステークホルダーにわかりやすく理解してもらうことは、大変難しいことです。
まして、リモートワーク環境下では、「阿吽の呼吸」だけでは、難しいと感じたときに本書を手にしました。

 

内容紹介

 
外資系コンサルのスライド作成術 ~図解表現23のテクニック~

山口 周(やまぐち しゅう) 著
 

グローバルで通用するテクニックの数々を公開!!
プレゼンテーションの成否を決めるスライドの作り方は、今やビジネス・パーソンに必須のスキルです。わかりやすいスライドは、より早く、より正確に、より少ない労力でビジネスを進めることを可能にします。
本書では、プロフェッショナル・コンサルティング・ファームで長年、新卒学生・中途採用者を対象に「わかりやすいスライドを作成する技術」のトレーニングを担当してきた著者が、グラフの作り方、チャートの描き方、スライドをシンプルにするためのヒントなどの、プロの世界で確立されたグローバルで通用するスライド作成テクニックを、100点に及ぶ豊富な図解&事例とともに解説します。
「スライド作成の技術」は、明文化できるがゆえに後天的に訓練で獲得することができます。本書で解説するのは、言葉にして人に伝えることができる、明文化されたスライド作成の技術です。問題と解答例をセットにした実戦力を鍛える練習問題付き!

 

 

東洋経済新報社 紹介文抜粋)

 

Yoshi’s Review

 今回の本の題名から、「コンサルでもないのに、システム管理・運用に役立つ本なのか?」という疑問もあるかと思います。しかし、この本は決してコンサル業界の人だけのものではないなと実感したのでご紹介します。
 システム管理者・運用の仕事も時代の変化とともに、高度化しています。ITインフラの観点から、ビジネスへの貢献も求められだしています。どちらかというと、受け身で、他部門への発信も少なかったわけですが、そうは言っていられなくなっています。
 ビジネス貢献のためには、様々なステークホルダーに対してITの専門的な内容をわかりやすく、正確に伝えることが必要になります。「知っていて当たり前」という前提で3文字英語を並べて、IT用語で説明していくわけにはいきません。
 本書では「わかりやすいスライドは、より早く、より正確に、より少ない労力でビジネスを進めることを可能にする」と冒頭で述べています。そのための技術は、先天的なものではなく、後天的で訓練することが可能という前提に立っています。なかなか体系的になっていない、スライドの書き方、表現の仕方を23のテクニックという形で整理してくれています。
 このシステムが何故必要なのか?どうして運用費でこれだけ毎年必要なのか?皆さんもご経験あると思いますが、予算申請のために、他部門に説明をされる機会はたくさんあると思います。「長い付き合いだから」「毎年一定の金額だから」では乗り切れなくなってきていると思います。新しい技術を導入する必要も出てくるでしょう。その時に、きちんと議論できるために、相手に伝える技術は必要不可欠というのはご理解いただけると思います。具体的なスライドの型を学びながら、最終書では演習もついています。データはあるが、それを目的に合わせてどう表現できるかを実務的に学ぶことができます。
 スライド技術で世界を変えるという著者の意見は、うなずくものがあります。企業組織に所属していて、私たちのビジネス活動が世の中の仕組みを支え、風景を変えていっています。ということは、その組織の中で発信をして、提案をしていくことはまさに世界を変えることの一歩であり、世界を変えるための強力なツールになりえるということです。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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