今回のbook cafeは、近年どの企業でも取り組んでいるDXについての本を取り上げてみました。
私が営業マンとして、各社を回ってDXの取り組み内容や進捗などをお聞きするとほとんどの企業で
「上手くいっていない」「何をして良いか分からない」「そもそもDXって何をすれば?」という声をよく聞きます。
なぜ日本の企業は上手くいかず海外の企業はDXを駆使して急成長出来ているのか、その原因と対策について本書を読んで理解できました。
内容紹介
石角 友愛 著
なぜ、あなたの会社のDXはうまくいかないのか? シリコンバレーに学ぶDX戦略の最先端
自社のDXを成功させたい経営者とリーダー必読の一冊!
ハーバードMBA卒、元Google本社勤務
ベストセラー『いまこそ知りたいAIビジネス』著者の最新刊
シリコンバレーに学ぶ DX戦略の最先端
現在、日本では空前のDXブームが起こっています。
皆さんの中にも、社内にDX推進部ができたとか、DXを進めるよう社長から指示があったという方は多いでしょう。
とくにコロナの影響でリモートワークが急速に進んだ企業では、DX推進が最優先課題になっているという話もよく聞きます。
しかし、実際にDX推進に向けて動き出した企業の担当者の話を聞くと、
「何から手をつけていいのか、わからない」
「見積もりをとってDXプロジェクトが動き出したが、途中で頓挫した」etc…
なぜ、日本企業のDXが失敗するのか。
そこには大小いくつもの理由がありますが、最大の原因は「DXとはいったい何を指すのか」について、
経営者やDX担当者が共通言語を持っていないことにあるのではないでしょうか。
本書ではDXの定義から始まり、欧米や日本の数多くの企業の事例を紹介しながら、
皆さんの会社のDXを推進するための考え方やフレームワークについてお伝えしていきます。
Shohe’s Review
まず、本書の冒頭を読んで今までのDXに対する考え方が大きく間違っていたことに気付かされました。
日本の多くの企業でDXに向けての取り組みがスタートしていますが、
日々の業務を自動化したり、紙を電子化したりするなどの動きが多いです。
または、レガシーシステムの刷新やクラウド移行などもあります。
上記のように単なるデジタル技術の活用=DXと考えられているケースが多い気がしています。
本書では、まずDXとは何かを説明しており、
DXとは、「デジタル技術を採用した根本的なビジネスモデルの変換を指す」と定義されています。
では、日本企業の最近の取り組みを振り返ってみると、デジタルは活用しているが、
大元の目的であるコアビジネスを変革するためのデジタル活用はほとんどされていないと感じます。
業務効率化のためのデジタル活用でDXをした気になってしまうことが多いですが、
コアビジネスの変革や飛躍的な売り上げ貢献などにつなげた事例はほとんど聞きません。
なぜ、デジタル活用がビジネスにつながらないのか?
それはDXの根本的な目的が明確になっておらず、進めているデジタル活用の取り組みが目的に紐づいていない可能性が高いと本書では書かれています。
まずは、自社のコアビジネスは何か、そのコアビジネスにデジタルの力でどう変革を与えていきたいかを経営層?現場担当までが
共通の認識を持つことが初めの一歩だと思います。
また、本書の中で一番重要なポイントとして、DX推進には、「FOMOの壁」「POCの壁」「イントレプレナーの壁」の3つの大きな壁が存在すると述べています。
ここでは内容までは紹介しませんが、是非DXを推進する方はご一読いただけるとプロジェクトが上手くいかない原因やその対策、
成功事例などわかりやくす理解できると思います。
連載一覧
筆者紹介

●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。
この本を読んだことがある方、読まれた方のご感想もお待ちしております!(⇒ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せください☆)
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