システム管理に携わる人たちが語る。様々な話題満載のコラムをお届けします。
今回のBookCafeで紹介する本は、第11回システム管理者感謝の日イベントにキャラクタで参加いただいた「シス管系女子」です。
今回のイベントでは、「新しい参加者の方」を呼び込みたいということを背景に、若手システム管理者の方をターゲットにキャラクタを作成/起用しようという企画が立ち上がりました。
マンガとして読みやすいというだけではなく、ためになることも多く技術内容として面白い読み物ですので、この場を借りてご紹介します。
コマンド操作が楽しくなる!シェルスクリプトが簡単に書ける!
まんがで笑いながら学べる!
まんがで学べるLinuxサーバー管理とシェルスクリプト。システム管理部門の新人社員、利奈みんとちゃんと先輩社員、大野桜子さんとのやり取りを通して、すぐに役立つ情報を分かりやすく解説しています。初めての方や初心者でも楽しんで読めます。まんがの補足情報や裏話、初掲載のイラストなど、満載です。
Linuxを使うすべての人に役立つ実用情報誌「日経Linux」で好評連載中のマンガ「シス管系女子」と「#!シス管系女子」をまとめた第1弾ムックです。
(日経BP社 紹介文抜粋)
本書はマンガの体裁をとっていますが、れっきとした技術書です。
可愛らしい登場人物がLinuxのコマンドやシェルスクリプトについて、業務で起こりそうな状況をケーススタディ形式で解説する内容になっています。
ケーススタディ形式のよい所は、要因を疑似体験することで経験しながら学べるところです。
例えば第6話「突然の回線切断から復帰したい」では、SSH接続したサーバ上でのファイル編集操作が回線切断により未保存で終了されるという悲しい状況を、仮想端末(例:tmuxコマンド)を使うことで回避しましょう、ということが学べます。
手元で本書の内容を再現しながら操作をしていけば、前述のケースであれば回線切断のリスクを避けた運用が身につき、実際にトラブルに遭遇した際にはきっと役に立つことでしょう。
単純にコマンドだけの解説では、そのコマンドはいつ使えばよいのか分からなかったり、トラブルに遭遇した状況で「何をするべきなのか」を思い出せなかったりするのではないでしょうか。
各回で発生する問題事項について1話6ページという紙面の制約の中で、関連するコマンドを含めた色々な機能/内容が解説されています。
マンガとして一通り読み進めて知識を深めつつ、「解決したいことがあっても、どのようなコマンドが適切かわからない」という際に読み返してみる、という使い方にとても向いている内容です。
このマンガの作者は「現役の技術者」で、ご自身の経験を踏まえて執筆していることがとても感じられます。
この本の主人公のような「駆け出しの技術者の方」に本書を手に取っていただき、色々なことを試していきながら、コマンド操作やシェルスクリプトを身につけてもらいたいです。親近感を抱いて、理解がはかどることでしょう。これでもう、黒い画面も怖くありませんね。
以上、「キャラクタを用いてCUIについて解説する」という本の紹介でした。
(※シャレになっているのか、わかりにくいオチですみません。)
“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。
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