システム管理に携わる人たちが語る。様々な話題満載のコラムをお届けします。
「男子校に通う高校生の男の子がいます。(中略)どうしたら彼は女の子の友だちをつくることができるのでしょうか。」という問題から始まる本書。物事の考え方がケースごとにまとまっており、非常に読みやすく、まさに考え方を考えさせられる一冊となります。
まず本書内では「考える」とは「目的を達成するために考えること」と定義をしています。「考える」の基本は「広げる」と「深める」こと。「考える」と「思う」は別物。考えるには「論理的に考える」と「非論理的に考える」の2つがある。このフレーズを聞いただけでもドキッとする方もいるかと思いますが、私も読み進めていく中で、自らの考え方が如何に浅かったのか、上司に「一生懸命考えました!」と高らかにいったあの出来事。実は一生懸命考えたのではなく、思っていただけなのかもしれない。と後悔の念が押し寄せてきました。おそらくこのレビューを見て本書を手にされた方、また読んだことがある方も同じ気持ちになったのではないのでしょうか。ただ、安心してください。本書はそんな方(私)にも救いの手を分かりやすく差し伸べてくれます。
本書の中では考えを深める技術、考えを広げる技術としてそれぞれ6つの方法を提示しています。どれもシチュエーションを明確にしており、自分の状況にあった考え方を学ぶことが可能です。馴染み深いシチュエーションから思考法の説明に入るため、頭にも入ってきやすく「今後はこういった考え方をしてみよう!」という気持ちにさせてくれます。
本書を読み進めていくうちに驚きましたが、人は無意識に1日6万回思考するそうです。その6万回の思考のうち、本書に書かれていることを何回活かすことが出来るのか、まだまだ未知数ですが本書は何度も自分自身の振り返りとして読み直すことを推奨されています。自身の経験や生き方、考え方は年々強くなっていく一方だと改めて振り返ると感じる方もいらっしゃるかと思いますが、そういった方にこそリラックスしながら読んでいただき、1日6万回思考する人生を少しでもより良いものにしていただければと感じながら本レビューの結びとさせていただきます。
“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。
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