システム管理者のためのBookCafe

Vol.130 任せるコツ

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
NS’s Review

 普段の仕事において、自部門だけではなく、色々な立場の人と仕事をすることが多く、相手にうまく仕事を任せる必要があるため、この本を手に取りました。

 

内容紹介

 

 

任せるコツ

山本 渉
 

第1回日本ビジネス書新人賞「TSUTAYA賞」受賞作品
★令和時代のマネージャー・リーダーのための指南書!
★部下の育成に悩んでいる方・プレイングマネージャーも必読!

「自分でやったほうが早い」「無責任」「仕事を押しつけている」といった理由で、部下に仕事を振らずに自分自身でこなしていませんか?
しかし、それは部下にとっても、リーダーである自分自身にとっても最大のパフォーマンスを発揮できない原因の一つです。著者自身が任せてこなかった失敗経験から、任せることの重要性と部下育成・成長、対応の仕方までをわかりやすく解説。
相手のことを考えた「正しい丸投げ」は、個人も組織も劇的に成長することができます。

すばる舎 紹介ページ)

 

NS’s Review

 私はよくあるのですが、自分の仕事を他人に任せたい気持ちはあるが、相手の様子、体調面などを考慮して任せられない場面があると思います。自分が忙しいから何とかしたい、相手の成長のために任せるべきだ、組織の成長のためなど、仕事を任せる機会は多々あります。この本では、仕事を任せることを「丸投げ」と表現していて、「丸投げ」は良くない表現と受け取る方もいらっしゃいます。
ただし、仕事を任せることの重要性を説明して、我々の普段の業務でも活用できるヒントが書かれています。特に印象に残った部分を記載します。

① タレントマネジメント(人材の情報管理と共有)が重要
同じ組織にいるメンバーがどのような仕事に適しているか、その人の得手不得手、特徴をつかみ、最適なアサインをすること。これを実現するためには、普段から同じ組織内のメンバーとうまくコミュニケーションを取り、普段言えないことなども汲み取れれば、相手の特長をつかめると感じました。自分ができることから実践したいと思います。
② プレーヤーからのマインドチェンジをしていく
私も今の会社に入社して16年目になり、プレーヤーから、相手に人を任せる立場になりつつあります。特に新しい技術などは、プレーヤーとして仕事をする部分にまだまだ面白みを感じますが、組織の成長のためにはマインドチェンジが必要だとあらためて理解しました。
③ 任せることが最高のエンパワーメントになる
エンパワーメントは、「力をつける」「自信をつける」などの意味です。仕事でもスポーツでも、大事な場面で任された時には、私もやる気が出た記憶があります。
任せられる方も少なからず覚悟がいりますが、仕事を任せる方も勇気を出してチャレンジしなければならないと気付かされました。

 忙しくて自分が大変な時に誰かを頼りにしたい、みんなで何かを成し遂げることに興味がある方など、この本を読むと相手に仕事を任せる良いきっかけをつかめると思います。
興味がある方はご一読ください。

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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