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Vol.114 バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
A’s Review
プロジェクトが始まると、チーム内外に説明する機会が増えてきました。もともと話すことは得意と思っていないので、何か参考になるような本はないかと、探していた時、タイトルのインパクトの強さもあって、この本を読むことにしました。

 

内容紹介

 

 

バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則

柿内 尚文(著)
 
 

【●ベストセラー『パン屋ではおにぎりを売れ』の著者による待望の最新作!】
【●伝え方は「仕組み」がわかると、すぐうまくなる。】

★会話、説明、プレゼン、SNS、雑談、企画、面接……すぐに、誰でも使えるノウハウ満載!
★企画した本1000万部超のベストセラー編集者が贈る「心を動かすキャッチコピー、文章のコツ」
★会社、学校が楽しくなる! 上司・部下、親子、パートナーとの関係が良くなる!
★1000人以上の取材を通して導いた「会話・雑談のストレスが減る超簡単な方法」
★伝え方ひとつで「自分の時間が増える」「余計なストレスが減る」「自己肯定感が高まる」
★誰もが知っている、あのヒット商品から学ぶ「意外な伝わる技術」とは?
★あなたの周りにもいる「すぐ否定する人」「話が通じない人」「重箱の隅をつつく人」「話が広がらない人」「話しかけにくい人」への対応策がわかる。

僕は、話すのも伝えるのも「超」が10個つくくらい苦手でした。
特に人前で話すのは大の苦手で、学生時代は授業中に手を挙げるなんて恥ずかしくてできない。小学生のときの通信簿にはいつも「積極性が足りない」と書かれていたくらいです。

自分をアピールするのも苦手で、学生時代、就職活動では集団面接が鬼門でした。集団面接ではほかの人がみんなすごい人に思えて、それに比べて自分には自信が持てず、うまく話せなくて落ちるということが何度もありました。社会人になってからも、伝え方がうまくいかず悩むことが多く、たくさんの壁にぶつかっていました。

でも、そんな僕でもこの本に書いている「伝わる構造」と「伝わる技術」を身につけることで、話すのも伝えるのも自信を持てるようになりました(力不足の部分もたくさんありますが)。それまで持ち続けていた「人間関係」や「ビジネス」、そして「話す・伝える」に対するストレスも、完全にではないものの、だいぶ解消して前向きになることができています。

この本には、25年間編集者として1000人以上取材してきた僕が、「伝わるとはどういうことか」を何度も何度も考え、学び、実践しながらやってきたことの積み重ねが書かれています。

・伝えたいことがなかなか伝わらない
・伝えなくちゃいけないとわかっているけど、伝える勇気が出ない
・「どうせ伝わらない」とあきらめている
・「伝えるのが面倒な人」に振り回されていて、どうにかしたい
・もっと多くの人に自分の考え・気持ちを伝えたい

そんな人に読んでもらえたらうれしいです。


かんき出版 紹介ページ)

 

A’s Review

この本の最初のページは、クイズから始まります。そして、数ページ読み進めるとまたクイズがあります。冒頭この2つのクイズを例に、伝え方、いや伝わる伝え方の話になります。最初、この本は章立てなどないので、目次もないのかと思っていたら、20ページ程度読むとこの本の使い方の後に目次があります。

そこからが本題で、そこまではフリということなのでしょうか。目次を見ると、「はじめに」だそうです。タイトルもそうですが、構成もインパクトがあります。
この「はじめに」の内容も何度かあとで登場しますし、すでにここに「伝わる法則」が盛り込まれています。
1章の冒頭もまたクイズです。ただ、最初のクイズとはちょっと違う内容ですが、クイズを出題することで、読者にイメージしやすくする技術の一つなのだろうと思いました。
本の内容としては、伝えるではなく伝わることに関して、多くの例やクイズを用いて書かれていますので、頭の中でイメージしやすく読みやすいです。
著名人などのことばを引用し、なぜこれらが後世にも残っているかなどの説明もあり、なるほどと思うこともいくつもありました。いわゆる腹落ちするというやつですね。
そうです、伝わったかどうかは相手が腹落ちしたか、頭の中でイメージできたかどうかです。イメージできなかったということは、存在すらしていないとまで書かれていますが、確かにそうですね。また、文章の途中から太文字や、3章のタイトルにいたっては、取り消し線まで使用しいて、読者が理解しやすくなるような工夫も盛り沢山です。

1章では、3つ。2章では、7つ。3章では、16。4章で4つ。5章で5つの伝わる法則があります。表紙には、36の法則とありました。一つ足りないですが、きっと読者が見つけるべきことなのだろうなと思っています。
このように沢山の伝わる法則に関して書かれていますので、なかなかすべてを読み終わった後に覚えているかといわれると、さすがに無理です。この本はこんなときはどうすればいいのかな?と思ったとき、辞書のように開いて使うという使い方もありだと思いました。
伝える相手に関しての対応策なども書かれていて、伝える側だけではないこともこの本のいいところだと思います。
さて、この本の紹介を書いてきましたが、伝わったでしょうか?おそらく、まだまだだと思います。まだ一度しか読んでいませんから。何度も読んだり辞書のようにつかったりする、身に着けていくための本のように思いました。
以前より、文章で人に伝えなくてはいけない機会が増えてきていると思います。伝わる伝え方について、またはバナナの表紙が気になった方は、読んでみてはいかがでしょうか?

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筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

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