システム管理者のためのBookCafe

Vol.139 戦略的いい人 残念ないい人の考え方

概要

書籍のインク独特の香りを感じながら、出会ったことのない世界、新たな発見、体験してみませんか?

目次
内容紹介
Cedar’s Review

「都合のいい人」の意味で「いい人」と褒められたことはありませんか?
「いい人だよね。だけど……」と言われ、失恋したことはありませんか?

「いい人」とは「損をする人」「残念な人」なのでしょうか?

この「いい人」そのものに焦点を当てたビジネス本に珍しさを覚え、手に取ったのがきっかけですが、「いい人」の人物像を再考し、仕事やプライベートに活かせたらと思い、紹介させていただきます。

内容紹介

 
戦略的いい人 残念ないい人の考え方
けーりん(唐仁原 けいこ)(著)
 
いい人と言われるのに自分ばっかり損をしてる。頑張ってもむくわれない…。優しい、遠慮がち、お人好し。元々そんな年収400万円だった著者が、3人の子育てをしながら、苦手な仕事はチームに丸投げしても感謝され、法人2期目で年商5億円に。その秘訣は《戦略的いい人》になったこと。指示を出すのではなく、「頼ること」「手柄を相手に渡すこと」などでメンバーのやる気を引き出し、成果につなげている。《戦略的いい人》とは、「誰とも戦わずに人の力を借りまくって成功する生き方・働き方」のこと。いつでもどこでもオンラインで人に頼れる”つながる時代”になった今、スキルアップに励むより、人間関係をよくすることが幸せに稼ぐ近道。“いい人だけれど残念な働き方”をしている人にこそ読んでほしい、行動習慣、人間関係、コミュニケーション、発想法などを紹介。
すばる舎 紹介ページ)

 

Cedar’s Review

 『「いい人」と言われるのに、いつもちょっと損している気がする―‐』
著者自身がそうであったように、頑張っている「いい人」なのになぜか損してばかりでした。そこからどのように脱却していったかをまとめたのが本書でございます。
 
ビジネス本や実用書を多く読まれる方には少々物足りないかもしれません。しかし、所謂「いい人」が「いい人」として成功するためのメソッドとして体系化しているのが本書の特長です。例えば「自分より影響力のある人の力を借りる」考え方は多くの著書で言及されています。しかし、「いい人」の優しさやお人好しな持ち味を、自分も相手も幸せになるようにどう使いどのように実現するか。力を借りるまでの流れに本書の魅力が詰まっております。
 
 また、本書の内容を簡単に取り組めるように、文体や章立てが工夫されております。読んだそばから実践に移しやすいのもおすすめポイントです。

  1章では「戦略的いい人」としての考え方や振る舞い方について体系立てて説明し、「残念ないい人」状態を解きほぐしていきます。2~3章からはマネジメントする立場でどのように動いていくか、部下への働きかけ方が具体例をもとに紹介されています。4章からはお金の回し方に踏み込んだ内容になっています。

 脱「残念ないい人」を目指す方以外にも、部下の育成や組織作りに悩んでいるリーダーやマネジメント層の方々にもおすすめです。
 ぜひご一読ください。

連載一覧

コメント

筆者紹介

“システム管理者のためのBookCafe” レビュアーのご紹介
●システム管理者の会 推進メンバー
システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

この本を読んだことがある方、読まれた方のご感想もお待ちしております!(⇒ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せください☆)

バックナンバー