ニューノーマルで悩む管理者の夜

第五夜 DXレポートで悩む管理者の夜

概要

変化を体言するキーワードが、「ニューノーマル」。珍常態を、システム管理者目線でゆるーく語っ ていこうと思います。

目次
はじめに
DXレポート再考
DXレポート2
2025年の崖とSAP ERP
DXレポート2 その2
DX推進体制、ガイドラインはテンプレ
デジタル化の先にあるもの

はじめに

2021年1月7日(木)に2度目の緊急事態宣言は発出されました。さらに2月2日の会見で、期間を3月7日までに延長することが決まりました(*1)。緊急事態宣言発出の契機である感染者数の増加原因は、GoToなんとかとか年末年始のためとかいろいろ言われていますが、困ったものです。ニューノーマルはどうしたのでしょうか? 街行く人々のマスク着用率も減っているようですし、そもそも街行く人自体が多いです。テレワーク推進はどこに行ったのでしょうか? 「コロナ疲れ」「気分転換」「経済活性化」「周りに感染している人がいない」(*2)などを言い訳に、オールドノーマルに戻ろうとする人たちは何を考えているのでしょうか?
こんな最中に今回のテーマは、「DXレポート」。というのは、2020年の年末「真剣勝負の3週間」(*3)の時期に、経済産業省から「DXレポート2」が公開されたからです。「DXレポート」って何という方はいますでしょうか?
参考:経済産業省 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
参考:経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会の中間報告書『DXレポート2(中間取りまとめ)』を取りまとめました。
https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201228004/20201228004.html

DXレポート再考

「DXレポート」とは、2018年9月に経済産業省から発表されたもので、「企業のシステムを新たな時代に対応できるものにしないと、(海外の競争相手に負けで)国全体が危険になる。だから、さっさとデジタル化を図り競争力をつけてほしい」というようなものです。負けシナリオ、つまりそのまま放置した場合、2025年~30年毎年最大12兆円もの経済的損失が生じるとしています。そして「2025年の崖」とは、このレポートで用いられている言葉です。
「経営の話か。関係ない」というなかれ。この損失の要因となっているのが、レガシーシステム(*4)をそのまま稼働した場合の、運用コスト、障害(特にセキュリティ)、レガシー故のデータ未活用などです。

図表5-1 「DXレポート」「2025年の崖」


図表5-2 「DXレポート」(参考)レガシーシステムが存在することによるリスク

直上の図表5-2を見てほしいのですが、
レガシーシステムがあるため、そのレガシー運用・保守に人を取られて、DXに廻せる人材がいないの三段活用です。諸悪の根源じゃん、レガシーシステム。そもそもレガシーを運用・保守している人材をそのままデジタルへシフトできるか(*5)、とか、システムのデジタルへの切り替え自体にかなりのリスクがあり、たぶん現場からの抵抗が思いっきりある、とか、レガシー→デジタルへの切り替え作業自体に時間が掛かる、とかの課題が山積している気もしますが、どうなんでしょうか。
資料を斜め読みすると、レガシーシステムや運用・保守が目の敵にされているように見えます。図表5-1の「2025年の崖」にしても、いろいろと突っ込みたいことが多い(*6)のですが、まあこれが「DXレポート」です。IT業界的には、ビジネスチャンスです。

参考までに、この「DXレポート」のサマリーですが、典型的な読みづらいプレゼン資料(「第四夜」で記載しました)の典型です。このコラムでいくつか図表として掲示しますので、しっかり見にくさを体感してください。

DXレポート2

前段の「DXレポート」を受けて、約2年。コロナ禍もありましたが、途中経過です。中間取りまとめと書いてあります。

図表5-3 「DXレポート2」表紙

図表5-4 「DXレポート2」DX加速シナリオ

まず、DX=レガシーシステム刷新ではない、と断言しています。え?「DXレポート」サマリーの最後(前掲 図表5-2)に、参考としてレガシーシステムが存在することによるリスク・課題ってあるじゃない。なんでわざわざ、サマリー全5ページのうち1ページを使って説明したのでしょうか。「勘違いするな」というなら「勘違いさせるような資料を作るな」と反論したいですね。また、DXレポートの4ページ(図表5-5)の順だと、DX実現シナリオは、まずレガシー刷新、次にDX推進となっているので、レガシー刷新は、DXの前提とも言えます。つまり前段階ですね。

ただ、IT業界ではレガシーってメインフレームのシステムだ、というイメージがまだあります(*4参照)。勘違いさせる用語の使い方ですね。

 経営者A「わが社では何年も前にレガシーシステムを刷新したから大丈夫」
 傍観者Y「(あうー? 刷新しないのですか?)」
 経営者A「メインフレームからクラサバ(*7)に切り替えたときはかなりお金がかかったけど、しばらくシステム投資をしなくて済むから楽だ」
 傍観者Z「(みー、今はクラサバの時代じゃないのです。クラウドファーストの時代なのです。それに気づかないのは、かわいそかわいそなのです)」

クラサバは極端ですが、こんな感じに、「うちの会社はSAP(*8)ってるから大丈夫」「うちの会社は最新のWEBシステム」って考えている方も多いと思います。SAPってレガシー、それとも非レガシー?  

図表5-5 「DXレポート」DX実現シナリオ

2025年の崖とSAP ERP

ここで、SAP ERPと2025年の崖との関係について語りたいと思います。まず、SAP ERP(R/3とか)のサポートサービスが、2025年に終了(*9)します。そのためSAP ERPのユーザー企業は、最新版であるS/4HANAなどへ基幹系システムを移行する必要があります。しかし、アーキテクチャが一新されており、移行の難易度がかなり高いです。データベースもSAP HANAのみになるため、ORACLEなどを利用していた場合、システムの移行、データのみの移行だけでなく、データ構成の移行も検討しなくてはなりません。 SAP ERPを使用している企業は、日本で2000社を超えていると言われています。この2000社の基幹システムがサポート切れになるということです。この移行するしないの判断や移行作業自体を2025年までに完了させる必要があります。
「SAPってレガシー」かどうかではなく、SAP ERPの保守切れが前提として在り、保守切れのパッケージを新しいシステムに切り替えられるかが問題となります。保守切れのSAPをそのまま使用する(*10)ことも可能かもしれませんが、しっかりベンダーに問い合わせて、どのような問題が発生するかを自社で把握する必要があります。
但し、誤魔化されないで下さい。上記は、あくまでもSAP ERPの保守サポートの問題です。「DXレポート」でのレガシーシステムの定義は、サマリー以外の資料を見ると、「DXレポート」P9に「【参考】既存システムがDXの足かせとなっている理由」があり、「ドキュメントが整備されていない」、とか「レガシーシステムとのデータ連携が困難」とか「影響が多岐にわたるため試験に時間を要する」などがあります。昔から言われているトンデモシステムの問題です。レガシーだからダメという問題ではないような気がします。


図表5-6 「DXレポート」P9 足かせの理由

  • ・「ドキュメントを整備」すればクリアなのか、それともドキュメントを必要としないシステムを作ればいいのか(いや、そんなシステムの維持・運用はしたくない)
  • ・データ連携をしないシステムなんて役に立たないでしょう、いまの時代
  • ・影響が多岐にわたらないシステムを作ればいいのか、いや基幹システムにそれを期待したらダメでしょう。それに試験はしっかりやってください。リリースした後にバグ続出は困るので。

 

ということで、これらの課題を解決できるのが、DX化なのです?(思わず疑問符)もしできなかったら、誰か責任取ってね。そもそも図表5-6の回答の母数はn=99であり、アンケートというにはあまりにもプアすぎる数字です。それも複数回答OKだし。書いてある内容はともかく、統計やグラフに騙されないようにしましょう。

DXレポート2 その2

また、DXレポート2の「DX加速シナリオ」の②コロナ禍で明らかになったDXの本質では、企業文化が阻害要因であり、先送りにしていた課題が一気に表出と書いてあります。で、「素早く」変革「し続ける」能力を身に付けて、ITシステムのみならず企業文化(固定観念)を変革することの必要性が赤字で明記されています。思い切りブーメラン(*11)ですよね、これ。
そして、③としてコロナ禍により高まるDXの緊急性。変化は元に戻らない、つまりニューノーマル。そしてビジネスを今変化させないと敗者となると書かれています。でも、結構オールドなノーマルに戻ってきてますよね。

DX推進体制、ガイドラインはテンプレ

さて、このDXを推進するためのモノとして、DX推進体制を確立や、ガイドラインの制定、相変わらずの「見える化」の実施、人材育成の必要性などが書かれています。思いっきり、耳慣れた対策です。昔から「対策」と言えばコレ(=「見える化」、ガイドライン、推進体制)です。テンプレートです。
ガイドラインですが、公共・お役所・大企業などでは、国会議員の夜の会食ガイドライン(*12)のようにとりあえず「ガイドライン」を作らないと何もできないのがお約束です。
でも、ガイドラインの弊害があります。特に公共や官庁やお役所。いったんガイドラインを制定したら、確実に遵守>>>変更になります。絶対に、「素早く」変革「し続ける」ことができないです。前例重視ですし、例外に弱いです。
推進体制も課題山積みです。筆者の著作「IT業界の病理学」の「CASE4-10 部署名錯乱病」でも書きましたが、そもそも組織名ありきで、なかの人のスキルは微妙です。多いのは、この手の推進組織を渡り歩いているひと。決して、推進のプロっていうわけではありません。いや逆にプロなのかな。「頑張れ」って声だけ出したり、ガイドラインの作成を「推進」したりするのが仕事です。決して手を汚さないプロです。技術的なスペシャリティはありません。周りにいませんか?そのようなプロ。旗振り役を否定はしませんが、旗振りだけしかいない組織では、机上の空論が踊りまくり、現場からのクレームによって白旗を振りまくることになりそうです。

デジタル化の先にあるもの

DX化、いやデジタル化は必要だとは思います。企業として意思決定を促進するには、何らかの理由づけが必要(*13)ですし、中小企業ですと「補助金や助成金」(*14)などが付かないと、デジタル化のためのお金が出せないことも多いです。IT業界人としては、お仕事の拡がりは嬉しいことですし。デジタル化は万々歳なのですが、デジタル化した後の維持・運用をしっかり考えないと、数年後・十年後に同じことが起こります。切り替えは力技でできますが、その後継続してそのシステムを使うことを考えていますか? 継続して「変革」する? 「素早く」変革「し続ける」能力を身に付ける? そうなると、ニューノーマルではなく、ニュータイプ(*15)の時代です。日常ではなく、ヒト自体がニューになっていきます。恐ろしいことです、時代がアニメに同化しつつあります。「ああ、刻(とき)が見える」(*16)、「オヤシロさま(*17)も見える」。まずは、邪眼(*18)を身に付けないといけないのかもしれません。
では良き眠りを(合掌)。

「何かの夢を一度以上見たら、それは必ず叶うって言われてるわ。私は何度もその夢を見たんだから」by Disney映画「眠りの森の美女」のオーロラ姫

商標について
本コラムに記載されている商品やサービスの名称は、関係各社の商標または商標登録です。文中では、(TM)や(R)を省略しているものもあります。
引用・参照について
本コラムで引用・参照した図表や文章については、明示して引用元・参照元を記載しております。
著作権・免責について
本コラムの著作権は、著作者に帰属します。本コラムは著者の主観に基づく情報の提供のみを目的としており、本コラムに記載された内容を用いた運用などは、読者の責任と判断においておこなってください。また、記載内容は、執筆時のものを使用しております。

 


*1 新型コロナ特別措置法に基づいて、11都府県に発令中の緊急事態宣言については、栃木県のみ解除し、10都府県で1ヶ月延長。会見で見る最近の菅首相の眼が泳いでいるのを通り越して、溺れているように見えるのは気のせいでしょうか。力がないよね。

*2 「周りに感染している人がいない」という言葉をよく聞くのですが、原因は2つあるのではないでしょうか。1つは、まず関わっている「周り」の母数が少ない。2つ目は「感染した」と公表しない、できない人が多い。 と、思ったら、2月3日に新たな要因が判明しました。感染症接触確認アプリ「COCOA」の不具合です。2020年9月28日のバージョンアップのタイミングから、Android版アプリでは正しく動作していないらしいです。不具合・バグはあり得ることですが、テストの実施や納品検証の徹底など、管理している厚生労働省は土下座ものですね。また、この手のアプリは、稼働後の定期的な動作検証などもしないといけないのでしょう。この事案については、別途コラムで書き綴りたい件です。

*3 東京都医師会の尾崎会長が、2020年12月22日の緊急記者会見での発言。「勝負の3週間は過ぎたが、真剣に勝負したい。その3週間にしたい。真剣勝負の3週間といわしていただきます」結果、勝負に負けて、試合にも負けました(泣)。

*4 レガシー(legacy)とは英語で資産・遺産という意味であり、レガシーシステムとは典型的には、まだユーザーが必要とする機能を持つが、現在可能な、より新しい技術やより効率的な技法ではないシステムのこと。ただし、レガシーシステムという用語は、明確な定義は無く、立場に応じた相対的な呼称として使用されている。コンピュータ・システム全般では、1980年台のダウンサイジングの時代に、当時のオープンシステムやクライアントサーバシステムが普及すると、従来のメインフレームやオフィスコンピュータあるいはバッチ処理などのアプリケーションなどを否定的な意味で呼ぶ場合に広く使用された。1990年台にインターネットやイントラネットが普及すると、クライアントサーバシステムもレガシーと呼ばれるようになった。(Wikiから) うーん、IT業界ではレガシーってマイナスイメージなのですが、ある都市で「レガシーの創出」とかを市政アクションとして掲示していますし、東京2020オリパラでも2020年東京オリンピック・レガシーとかあります。IT業界人としては聴くたびに違和感なのですが。

*5 保守・運用の課題については、「IT業界の病理学」の第3章 保守・運用の病気でいくつかをピックアップしています。特に「CASE3-5 高齢化するばかりの運用現場」は属人化問題などをテーマにしています。

*6 突っこみたいこと…一部ですが ①MAX12兆円の経済的損失、つまり0円の可能性もあるし、経済的損失という言葉が迂遠。それに日本全体としての計算です。ちなみに、「DXレポート」P20によると、情報サービス産業全体は、企業数27,375社、全売上25兆円、従業員数97万人。つまり情報サービス産業の売上の約半分ということ? いや違います。経済的損失は情報サービス産業以外のユーザー企業も含んでいます。 ②「多くの経営者がDXの必要性について理解しているが」…実数の根拠がないですし、サマリー以外の資料を見てもよくわからない。書き手が勝手に想像しているだけでは。まあ、「理解していない」と発言する経営者は0人だと思いますが。それよりもDXというものをそれぞれの経営者が「どういうものか」と理解しているかが問題。 ③「爆発的に増加するデータを活用しきれず、デジタル競争の敗者に」…うーん、デジタル分野だけでなく、アナログ分野や別の分野で1強になるのも手ですよね。「ブルー・オーシャン戦略」(*19)です。 ④数字の根拠が不明だし、そもそも昔から「◯◯年にはこうなる」というノストラ経産省の大予言は、はずれることが多かった気がします。セキュリティ人材がン万人不足する、とかIT人材が不足する、とか。

図表5-7 経済産業省2016年6月10日「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」

日経XTECHから(https://xtech.nikkei.com/it/atcl/news/16/061101700/)。経産省のページは見つかりませんでした。2016年の報告なのですが。

*7 クラサバは、正式にはクライアントサーバシステム(client server system)の略語。その前の世代の「メインフレーム(mainframe)」では、大型コンピュータであらゆる処理が集中的に行われ、端末で入出力を行う形式でした。クラサバでは、特定の役割をサーバ(DBサーバとかWEBサーバ、APサーバなど)と利用者の操作を行うクライアントアプリケーションで構成される三階層(クライアント―APサーバDBサーバ)や二階層(APクライアント―DBサーバ)などで構成されることが多い。

*8 SAPはドイツに本社を置く、ヨーロッパ最大級のソフトウェア開発会社。同社が提供するソフトウェアパッケージ製品も同じく「SAP」と呼ばれることが多い。主力製品は、基幹システムパッケージ。1992年に日本法人であるSAPジャパン(https://www.sap.com/japan/)が設立されている。「サップ」と読まれることが多いが、正しくは「エスアイピー」もしくは「エスアーベー」(ドイツ語読み)。

*9 欧州SAPは、2020年2月4日(現地時間)に、SAP ERPの保守期限を「2025年末から2027年末へ変更する」と発表。

*10 保守切れのパッケージなどをそのまま使用、もしくは契約延長して使用することは、そのパッケージのパッチやサポートを受けられなくなる可能性もあり、かなり危険です。でも、現実にはシステム切り替えが間に合わずに、そのまま使用するケースってかなり多いです。

*11 ブーメラン=狩猟やスポーツに使われる棍棒の一種(Wikiから)ですが、ネット用語では、他人に言った言葉(主に悪口)が自分に返ってくること。似たような単語に天唾(天に唾する)などがあります。簡単に言いますと「お前が言うな」という意味。

*12 本文に書いてある「緊急事態宣言」下での国会議員の「夜の会食」について、1月6日に与野党合意したが、急転1月7日に衆参の議院運営委員会の理事会でガイドラインの作成について協議が行われ、野党側が「会食の全面的な自粛」を求めたのに対し、与党側は難色を示したため、ガイドラインの作成は見送られることとなりました。なんで与党が難色を示したのかはわかりませんが、そもそもガイドラインを作成するかどうかの討議自体が不毛。

*13 理由づけ=予算取りです。「なんとなく」とか「時代だから」は理由になりません。

*14 主に厚生労働省、経済産業省、地方自治体、外郭団体などが事業者のために交付するお金。基本返済義務はありませんが、申請が必要になります。 「助成金」は、厚生労働省の「雇用調整助成金」「働き方改革推進支援助成金」など。 「補助金」は、国の政策目標に沿った事業を行う事業者に対して交付しますが、財源が税金であり、予算が決まっているため、「助成金」よりも審査が厳しいといわれています。「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」などが代表です。

*15 「ガンダムシリーズ」に登場する架空の概念、もしくは人。劇中においては、時空を超えた非言語的コミュニケーション能力を獲得し、超人的な直感力と洞察力を持つ、新しい人類とされる人間を指す(Wikiから)。「機動戦士ガンダム」(1979年)における主人公アムロ・レイやララァ・スン、「Ζガンダム」(1985年)の主人公カミーユ・ビダンなどがニュータイプと定義されることが多い。

*16 「機動戦士ガンダム」第41話「光る宇宙」でのララァ・スン(ニュータイプです)の言葉。

*17 オヤシロさまとは、「ひぐらしのなく頃に」に登場する「信仰」の対象。雛見沢村の守護神で祟り神(?)。オヤシロさまが見えるということは、雛見沢症候群に感染したのか。ちなみに、2020年10月から一部地域にて「ひぐらしのなく頃に 業」が放送されています。過去作のリメイクではありません。「鬼騙し編」「綿騙し編」「祟騙し編」「猫騙し編」、そして「郷壊し編」へ。

*18 特殊な眼、特殊な能力を持つ眼のこと。邪視・イーヴィルアイ(evil eye)など世界の広範囲に分布する民間伝承の1つ。ちなみに邪視という言葉は博物学者南方熊楠による訳語らしい(Wikiから)

*19 ブルー・オーシャン戦略(blue ocean strategy)とは、INSEAD(欧州経営大学院)教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが著したビジネス書、およびその中で述べられている経営戦略論。血で血を洗うような競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海)」とし、そこから可能な限り脱却して、競争のない理想的な未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海)」を切り開くべきだと説いています(Wikiから)

連載一覧

コメント

筆者紹介

司馬紅太郎(しば こうたろう)
大手IT会社に所属するPM兼SE兼何でも屋。趣味で執筆も行う。
代表作は「空想プロジェクトマネジメント読本」(技術評論社、2005年)、「ニッポンエンジニア転職図鑑』(幻冬舎メディアコンサルティング、2009年)など。2019年発売した「IT業界の病理学」(技術評論社)は2019年11月にAmazonでカテゴリー別ランキング3部門1位、総合150位まで獲得した迷書。

バックナンバー