システム管理者のキャリアアッププラン

第5回 株式会社しんきん情報サービス(SIS)様の運用パーソン登場

概要

ITシステム運用の現場で実際に活躍されている方々にスポットを当てたコーナーです。

 人気コーナー「運用パーソン登場!!」 第5回は、株式会社しんきん情報サービスの松嶋淳氏に登場していただきます。 会社の収益を支える基幹業務の運用を豊富なキャリア・経験と粘り強い職務実行のスタンスで担っている姿をご紹介いたします。
(インタビュー担当:シスドックアドバイザー佐藤陽一)
お客様会社概要
名称 株式会社 しんきん情報サービス
略称SIS
設立年月日 1982年3月1日
資本金 2億円(授権資本金8億円)
HP http://www.shinkin-sis.co.jp/index.html
 株式会社しんきん情報サービス(SIS)は、東京・沖縄および関東・甲信越の信用金庫の情報関連会社として1982年に発足後、多くのシステムやサービスを提供し信用金庫の経営になくてはならないパートナーとして、順調な発展を遂げられておられます。
同社は、金融システム全般をトータルでサポートする会社として、信用金庫内部の事務を効率化する各種業務ソフト開発やコンビニや駅に設置されている信用金庫用ATMのシステム、各金庫のHP作成など、経営効率化、情報化を支援されています。企画・立案したサービスは100を超え、その度に新しい部署を創設し、金融ITが進展する中で経営環境の著しい変化を的確に把握し、「信用金庫にとって何が必要か」という視点で、業務をバックアップされています。
主な提供システムとしては、 
・MMK(ATM機能と公共料金の収納機能を兼ね備えたシステム)
・公共料金等の自動振替処理
・ATMの監視システム
・共同利用型しんきん為替集中システム
・共同利用型しんきんファクシミリ振込システム
・しんきん自動集金システム
・手形、小切手、ICキャッシュカード発行システム
・融資・審査トータル管理システム
があげられます。

 

そうしたビジネス環境を支える業務サービス部で、お仕事をされている松嶋淳氏にお話を伺いました。
 

 

佐藤

 

IT業務歴、その中でも運用業務歴をお聞かせください。
松嶋氏
今年で11年目になります。最初は、この会社に派遣社員としてNECの汎用機オペレータとして勤務を始めました。その後、2006年4月に正社員になりました。

業務サービス部
松嶋 淳氏
佐藤
どんな経緯で正社員になられたのですか。
松嶋氏
ずっと、会社の基幹業務である「自動振替処理」を担当していまして、その間に人事異動が多く発生し、いつのまにか課長の次に業務経験が長い状態になりました。そんなわけで業務に精通していましたので、会社から正社員になるようにお誘いを受けたわけです。
佐藤
「自動振替処理」は、処理ボリュームもあり、御社の基幹業務の中でも、最重要業務と聞いていますが?
松嶋氏
お客さまの大事なデータをお預かりして処理をするシステムですのでミスは許されない業務です。また、会社の発展とともに推移してきたシステムですから、過去のしがらみも多く、ジョブ構成も複雑で簡素化や整備も課題に上がっています。
佐藤
どのような範囲の業務を担当されているのですか?
松嶋氏
複雑で多岐にわたる業務スケジュールの管理とオペレーション指示が主な仕事です。お客さまの要望もよく変わりますし、色々な処理パターンがあるので、結構大変です。今後の課題は、ルール化・標準化で、そのために、運用のガイドラインを整備していくことを第一に求められています。
佐藤
そうですか。やはり運用の整備にはどこの会社様でも苦労されているのですね。
松嶋さんは、本年は「シスドック」活動にもご活躍されているとお聞きしていますが。
松嶋氏
はい。今年の5月から9月の期間は、「媒体管理・整備」に取り組みました。金融系の業務なので、データ管理や媒体管理はボリュームもあります。今回の整備で、世代数の見直しや不要保管媒体の廃棄等のルールを作成し、媒体数の削減を実施しました。
11月からは、業務運用の自動化に向かっての整備を開始しました。
佐藤
「シスドック」活動を実施されるのにあたって困ったことなどはありましたか。
松嶋氏
会社としてのルールやマニュアルが更新されていないものが多いので、現状とのギャップを整理したりする作業は大変でしたね。
佐藤
そうでしたか。では、そういった中で仕事を行っていく際のスタンスや考え方を教えていただけますか。     
松嶋氏
一言で言えば、「人まかせにしない」ことです。与えられた仕事に対しては、責任感をもって取り組むようにしています。それと、いいか悪いかは別にして、私は仕事を抱え込む傾向がありますので、仕事が自分から離れていかないのが悩みです。
佐藤
責任感を持って取り組むという姿勢は前向きですばらしいですね。ただ、仕事が離れていかないというのは精神的にも疲れてしまうのではないですか?
松嶋氏
そうですね。新しい人に仕事を任せていくこともしていかなければと思っています。今後の課題ですね。
佐藤
ぜひ取り組んでいっていただきたいと思います。
そういった取り組みをしていく上で、自己啓発とかモチベーションアップを図るためにしていることはありますか。
松嶋氏
社内で自分の業務外のことにも興味をもって他部署の人とコミュニケーションを図るようにしています。お酒を飲むのが好きなのでまったく仕事が違う部署の人と飲みにいって積極的に情報交換をするようにしていますね。
あとは、わからないことはすぐに聞かないで自分なりに調べるように心がけています。
佐藤
コミュニケーションは重要ですよね。
松嶋さんには尊敬する先輩とか上司とかはいらっしゃいますか?
松嶋氏
具体的にはいいにくいですが、責任感の強い上司についていきたいと思います。自分は仕事を抱え込む方なのでうまく管理をしてくれる人が理想ですね。
佐藤
なるほど。では最後に、松嶋さんのこれからの抱負みたいなものがありましたら、お聞かせください。
松嶋氏
先程も話に出ましたが、人に仕事をふるのが下手なので、この部分をカイゼンしていき、後輩が働きやすい部署にしていきたいと思います。運用は”ちゃんとやってやって当たり前”の世界ですが、会社の中で評価をきちんとしてもらい「陽のあたる」部署にしていければと考えています。
佐藤
ぜひ、目標に向かって頑張ってください。本日は、どうもありがとうございました。

 

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