認定講座
システム管理者の会では、システム管理者を目指す若手から中堅を対象にした、スキルアッププログラムを提供しています。
ヒューマンスキルとテクニカルスキルの両面から、システム管理者に必要な知識や心構え等の習得を目的としています。
・開催
昨今の情勢と全国の会員の皆さまのご要望にお応えし、認定講座の全コース、全14日程をオンライン化し開催しています。
現在も初級認定を取得された方が中級認定、さらに上級認定と、着実なステップアップを目指して受講いただいています。
なお、本年度最後の認定講座は、初級コース、中級コースのF日程(2024年1月開催)となります。
この機会に是非、受講・受験いただき、皆さまのスキルアップに貢献していければと思います。
・受験者数、合格者数
開講以来、受験者数が延べ「2,000名」を突破し、合格者数も「1,300名」を突破する人気の講座となっております。
来年度の開講スケジュールは、年明けの2024年2月頃に公開予定ですので、ご自身のスキルアップのためにも、是非受講をご検討ください。
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システム管理者感謝の日 イベント
今年で17回目を迎えた、年に一度の大イベント「システム管理者感謝の日 イベント」について、今年は2023年7月12日(水)に、現地集合型とオンライン型のハイブリッド方式にて開催いたしました。
今年のテーマは、「もう、システム管理者なしではビジネスできない ~No Administrators, No Business.~」でした。
●開会の挨拶
今年で第17回を迎えるシステム管理者感謝の日イベントは、
システム管理者の会 推進委員 代表であるNTTコムウェア株式会社の今里 亘氏による開会の挨拶から始まりました。
今里氏からは、4年ぶりに日経ホールで開催すると同時にオンライン配信もしていること、システム管理者感謝の日についての説明やシステム管理者の会の主な活動内容、そして各セッションの見どころについての紹介がありました。
あわせて本イベントの趣旨である「システム管理者感謝の日」の理念と活動を推進する「システム管理者アワード」年間表彰についてもご紹介いただきイベントが開幕いたしました。
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●基調講演
技術者「育成」のパラダイムシフト:主体的な学びと成長を引き出す人材育成
まず初めに、株式会社リコーの辻様から、
技術人材育成とその変革ポイントについて、同社の取り組みを交えながらご講演いただきました。
辻様は、日々目まぐるしいほどの技術進化と、若者のキャリア観・就業意識の変化があるということを冒頭に述べられていました。
「学習・成長」する本人と、本人に携わるマネージャーの思惑と、どのように実践して、学習や育成を構築していくのか。
同社では、「人的資本の3本柱」があり、「①自立」「②成長」「③”はたらく”に歓びを」を掲げ、「リコーデジタルアカデミー」を開講し、リスキリングに注力されており、加えてマネージャーに求められる新たな役割・スキルを養うべく「リコー・マネジメントカレッジ」も推進されているというお話しには驚かされました。
「社員のための働きがい改革」の一環で構築された「自律を引き出す育成プログラム」と「テクノロジーやAIを活用した学習支援とスキル管理」についても、とても参考になる講演となりました。
写真:株式会社リコー 人事部 タレントディベロップメントCOE室長 辻 真樹子 様
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●特別講演1
ChatGPTの登場で始まるシステム管理の新しいパラダイム
次に、日本マイクロソフト株式会社の蒲生様から、全世界的に流行しているChatGPTを始めとする「生成型AI」に関してご講演いただきました。
「Microsoft」からリリースされているものについても話題に挙げられ、生成型AIの概念の説明から、使用する上での留意点について述べられました。
GPTに期待される用途を「生活と仕事」「厳密と独創的」という4象限に、簡易的にマッピングして説明され、使用上の留意点としては、「優良なプロンプト」が必要、などといったわかりやすい内容でした。
今後はプラグインも増えて、よりさまざまな内容が生成できるだろうという予測で、とても刺激的かつ充実した時間で、もっと話を聞いてみたいという講演でした。
写真:日本マイクロソフト株式会社 カスタマーサクセス事業本部 クラウドソリューションアーキテクト (Data&AI) Azure OpenAI Champ 蒲生 弘郷 様
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●特別講演2
システム運用体制の必要性(ITサービスマネジメントの定着)
最後に、LINE Financial株式会社の岩井様から、日々発生するシステム運用管理について、自社の取り組みを交えながらご講演いただきました。
「システム運用」をするなかで、価値向上をするために気を付けてきたことを述べられていました。
「『ITSS※1とCCSF※2』をベースに職種の定義をサービスマネージャーの定義・スキルへ合わせていく必要がある」と岩井様は語られましたが、イメージができても、実際に取り組んだり、社内にその考え方が浸透している企業は数多くはないのではないかと感じました。※1ITSS:ITスキル標準。ITサービスの提供や利用に必要とされる能力を明確化、体系化した指標。
※2CCSF:ITSS等、スキル標準の参照モデルとして位置付けられている。
システム運用について、自社を事例に挙げ、またご自身がなさっている定着活動についても赤裸々にお話をしていただきました。
・チーム内での作業漏れをなくすための工夫
・チーム内では同じ品質で対応可能にすること
・手動での工数を削減すること
・エンジニアリングスキルの向上
といったことを共通認識とし、品質向上に邁進されているということで、とても参考になる講演となりました。
写真:LINE Financial株式会社 システム運用チーム マネージャー 岩井 健男 様
第6回 システム管理者アワード 年間表彰
「システム管理者アワード」は、組織内でシステム管理者への日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰したりしている活動を取り上げて、情報発信を行うことで「感謝の気持ちを広める」表彰活動です。対象は、企業や部署など「組織単位での活動」で、募集は年間を通して行っています。
システム管理者感謝の日イベントでは、講演に続き、今回で6度目の開催となる「システム管理者アワード」の表彰を行いました。
今回は、以下の6社様が表彰、うち3社様が登壇されました。
- キヤノンITソリューションズ株式会社様
- コープデリ生活協同組合連合会様
- 東急建設株式会社様
- 株式会社アイネス様
- エスアイエス・テクノサービス株式会社様
- 株式会社スタークラフト様
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>> システム管理者アワードの詳細(Webページ)はこちら
また、過去の「システム管理者感謝の日イベント」の模様を、弊会ポータルサイト上で動画にて配信しております。
見逃した方は、個人会員登録をしていただいた上で、こちらからご視聴ください!