開催報告

第1回 Web座談会 「執筆者のホンネ!」

システム管理者の会では2月22日(木)に、第1回 Web座談会 「執筆者のホンネ!」を開催いたしました。

「システム管理者の会」では、システム管理の方、ITサービスを提供する方、ITを学びたい方へさまざまな情報をお届けしています。

Gartnerの調査によると、IT運用担当者はキャリア・パスに不安を抱えている割合が高いとされています。
特に、専門スキルの獲得機会の欠如や待遇・評価面での不満はキャリア・パスへの不安や離職への原因になりやすいそうです。
(参照:ガードナージャパン株式会社.“Gartner、IT運用担当者はキャリア・パスに不安を抱えているとの調査結果を発表”.Newsroom.2023-09-14. https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20230914 .2023-02-01)

このような話題が挙がる中、実際のところはどうなのか?
会社から評価されていないのではないか? IT業界全体の話・悩み、「IT・システム管理運用のあるある」などを始めとして、
システム管理者の目指す姿、キャリア、オススメの資格、耳寄りな情報などを執筆者の生の声でお届けします。

目次
座談会開催前のご案内
座談会開催
質疑応答
トーククロージング
座談会終了前のご案内

座談会開催前のご案内

・視聴のあたりの諸ご案内事項について

・「システム管理者の会」について

Web配信による座談会のため、ご参加ご視聴をしていただくためのご案内をいたしました。
また、主催である「システム管理者の会」の概要および、活動についてのご案内をいたしました。

 

座談会開催

・トークテーマ①:登壇者、自己紹介

 モデレータ:株式会社ギフトパッド 岩井 健男 様

 ご登壇者 :株式会社サートプロ 近森 満 様

 ご登壇者 :株式会社富士通ラーニングメディア 松尾 圭浩 様

座談会の本編として、モデレータおよびご登壇者の合計3名様のプロフィールおよび
仕事、プライベートのお取り組みをお聞かせいただきました。

本編の動画に関しましては、下記になります。

 

・トークテーマ②:「ありがとう」たった一言、されど一言 当たり前になってない?

 本トークテーマでは、登壇者自身が、企業の情報システム部に所属していた経験をベースに、
情報システム部門がどんな存在であったのかを振り返るとともに、「感謝の気持ち」を受け取っていたのかということにも言及していただきました。
※「第6回システム管理者アワード」の動画を冒頭に視聴していただきました。


【近森様】
沖電気に入社した時代、「オフコン」がメインだった。
身の回りでパソコンを使用する人は少なかった。
情報システム部門が企業のインフラを支えている人たちはいた。
水や電気と同じように、「当たり前」の存在になってしまっている。

【岩井様】
「情報システム部門」があることが「当たり前」になっている昨今。
「水」や「電気」に対して、常日頃から「ありがとう」という方は少ないと思う。
重要ではあるが、インフラになってしまうと、日頃のからの感謝はなくなるのかもしれない。

【松尾様】
作り終えた時には、「ありがとう」をいただく機会はあっても、運用部門となるとあまり、「ありがとう」を受け取っている印象は少なかったかも…
前職から現職になる転職のタイミングでお礼を受け取った記憶はある。

【岩井様】
「情報システム部」が企業を支えている(根幹になりつつある)自負は持って欲しい。
日本人の気質かもしれないが、「ありがとう」を言うのを恥ずかしいと感じているかも。
「感謝」を常に得られている部署とかは素晴らしいと思う。
どの部門にも言えるかもしれないと考えている。


・トークテーマ③:情報システム部門のあるべき姿とは?

 本トークテーマでは、登壇者の独自の観点で、「情報システム部」は、どんな存在だと思っているのか。
今後はどのような組織になってゆくのだろうかということをお話ししていただきました。


【岩井様】
「あるべき姿」は、情報システム部門に限らず、定めるのが難しくある。
企業や経営から求められる期待によっても異なる話。
どの企業でも情報システム部は「良い部門」であり、「役に立っている」や「自信をもって働いている」と思うが、どのような姿になっているのが良いのか、イメージを確認したい。

【近森様】
一般の人たちが触れないアプリを提供している人たちが、情報システム部。
一般の人とは、一線違った立ち位置であることは間違いない。
ユーザに対して、好き勝手なことをさせないという管理もする人たちである。
理論武装を常に求められる部署でもある。
一般のユーザとは異なり、情報システムに関する知見がありスキルがある人なので、「あるべき姿」を決めつけることはできないが、情報システム部の人たちは、何にでもなれる存在だと思う。

【松尾様】
極端なことをいうと「情報システム部はなくても良い」のではないかと感じる。
会社の業務を理解して、情報システムも担当してみたいなスーパーマンがいるわけではない。
部門として設けるというよりは事業部門にIT担当者がいるというのもアリかもしれない。

【岩井様】
どの企業でも「情報システム部がある」前提になってきている。
役に立ちたいという、助けに行きたいみたいな人々は集まってきていると思う。
情報システム部は会社の中で、「御用聞き」みたいになってしまうが、今はそれを求められるケースが多い。

【近森様】
事業部へ聞きにいかないとわからないことは多い。
現在はネットが普及しているので、解決できることもあるとは思うが、
事業とシステムが分かっていて、事業部で解決できるケース、業務は少ないかもしれない。
しかしながら、企業の中で役に立てる実感できる部署であること考えている。
情報システム部は、ユーザと対峙した時に「できません」ということもある。

【松尾様】
情報システムに関して、いわゆる「上流工程」に関して、業務要件、システム要件を受講する方々が増えている。
ユーザ部門Vs情報システム部門みたいな構図はよくある。情報システム部門は「きっちり要件定義」をして欲しいと依頼するし、ユーザは「自分たちの意図を汲んで提案」して欲しいという節がある。

【近森様】
沖電気に居た時は、「親会社が決めたから、○○をする」ということが多かった。
事業部が決定するというのも増えてきている。
会社からすると「投資をしたい」部署としてやることをするだけ。
今の自分が所属する会社は社員数が少ないので、情報システム部を設けず、外部委託していて、お礼やら対価を払っているし、ビジネスパートナーという認識。

【松尾様】
「○○ができた」みたいな目標、例えば「SLA」などもあるが、取り決めなどは、社内情報システム部だと設けているのだろうか、と気になる部分もある。
会社の中では、「一体感」とか「寄り添い」は、情報システム部とユーザ部門とに必要だと思う。

【近森様】
情報システム部だけが保有しているスキルは、どうしてもある。
それに甘んじて、ユーザ部門として、情報システム部へ期待することが多い。
情報システム部は、古くからコストセンターと思われており、昔はネットワーク、パソコンも不要と考えられた時代もある。
例えば、セキュリティ対策は、情報システム部しかできないモノがあり、誇りに思えるモノを作る。

【岩井様】
情報システム部は、「あるべき姿」の1つとして、「先読み」ができると良いと思う。
運用ということでは、「SLA」を遵守して高めていくのかということになると思う。

 

 昨今では、情報システム部門を外部委託する会社も増えてきているが、どの会社もあって当たり前の部門という認識がほとんどみたいです。
一般の社員とは違い、ITに関する知見、スキルを持った人たちであるため、会社としては、その力を頼りにしていると見受けられます。
会社や一般の社員の方たちにどう求められているのかを察するために、「先読み」する力を身につけていくことが重要なのだと感じました。


・トークテーマ④:システム管理者の「学び・キャリア」とは?

 本トークテーマでは、ガートナージャパン出典のデータを基に、共感できる点、共感しにくい点など、ざっくばらんに話しをしていただき、
「キャリア」をどのように捉え、今後、どのような姿勢で「学び」をするのが良いのか、
ということをお話ししていただきました。


【岩井様】
ガートナー出展のグラフを見て、2番目の昇進、昇給は人によってさまざまだと思うが、1番目と3番目は分かりやすい。
実体験からすると、企業に所属する以上は、これをしないといけない、次に進まないということも往々にしてある。
松尾様向けに、Notesをずっと開発保守し続けて、転換期を迎えたタイミングでは、どのようなことを感じたのか?

【松尾様】
個人的には、当時の最先端技術を学べていたと思う。
少しずつのことを体験し、勉強し続ける耐性が身についている。
毎週のように資格試験を受けている、今では「450勝」だが、まだまだ足りてないと感じている。
いまの人たちは、昔の我々と異なって、徐々にとか体験したことの積み重ねではなく、急にハイレベルなことを求められて大変ではないかと感じる。

【近森様】
「~ねばならない、に粘らない」ということを自分では1つ軸として持っている。
前進していった方がいいと思うが、自分にあったやり方、モチベーションアップの感覚を養うのがよいと思う。

【岩井様】
課題意識があって、教育を受講する人々の背景とか理由を伺う機会があるか。
またそれに類するようなことを見聞きするケースがあったか。

【松尾様】
研修を受けている方々に聞く機会もあるが、「ETロボコン」の実行委員をしていると、普段の業務ではないことをしている若手向けなので、
日頃は「プログラム開発だけしている」や「運用だけしている」から少し違った目線も得られているので、そういう人々が増えるといいなと思う。

【近森様】
ガートナーが提示したグラフも1つの指標だと思いますが、キャリアとかキャリアパスは、会社が用意したものに乗っかっている自分がいるからだと思う。
自分が自分を評価するという価値観があれば、会社の用意するキャリアパスに乗らないことも大事。
松尾さんのように、毎週のように受験して、「まだまだ足りない」というのもすごいが、会社が求めているキャリアパスではないハズで、「松尾さん自身」の描くキャリアパスがあるからだと思う。

【岩井様】
会社が用意するキャリア、キャリアパスみたいな「枠から外れる」のも悪くないと思っている。

【近森様】
「自分の軸を変える」とか「視点を変える」ということは重要だと思っている。
「システム管理者の会」も1つのコミュニティで、こういうところに参加するのも1つの視点を変えることになる。
自分を自認するために、アピールするために色々とトライするのがよいと思う。

【松尾様】
 「リスキリング」を世間では言っているが、今だと学校教育で学んできた「国語力」は、最近は大事だと痛感している。
学びの時間を確保することは、大人になると難しいかもしれないが、移動などの隙間時間なども利用して、少しずつ姿勢を身に着けて頂けるといいと思う。

 

 企業が用意したキャリアに対して、どう捉えていくか、見方を変えて自分に何が必要なのかを見つけることが大事みたいです。
何事も学ぼうという姿勢が大事であり、企業としては、学びを実践できる環境を整える必要があると感じました。

 

質疑応答

Q.注目している、気になるキーワードは何か?

【松尾様】
AIは言わずもがなといった状態なので、という前提とすると、「DX」と似ている「GX」はまだなかなか取り上げられていない。
SDGsとかESGなどに着眼している企業が増えてきているので、そろそろ「GX」が流行るのではないかと思う。

【近森様】
生成AIを使うことで、「キャリアにレバレッジをする」というコメントをとあるSNSで見かけた。
「レバレッジ」という単語は本来、金融系の事業で用いられる用語だが、昨今の「人的資本」の観点では、「人」も資産になるので、「レバレッジ」といっても違和感がなくなるかも。

 

トーククロージング

【岩井様】
参加される方に、あらゆる知見を提供できたらと思いますので、是非、第2回も開催できればと思います。

【近森様】
学びとスキルアップ、困難なことにも挑戦することが「リスキリング」だと思う。
実戦してチャレンジして欲しいと思う。
「+DX認定」や「IoT検定」といった検定もあるので、活用していただきたい。
※「IoT検定制度委員会」https://www.iotcert.org/

【松尾様】
自分自身が情報システム部に所属した過去がある。
情報システム部は、クレームをいただくこともあるが、「ありがとう」をいただくことも多くあると思う。
学び続けていく姿勢が大事だと考えている。

 

座談会終了前のご案内

・アンケートご案内 

・「システム管理者の会」からのご案内

 座談会のクロージングということで、アンケートをご案内しました。
「システム管理者の会」からは、2月中旬開催予定の「コンテンツ執筆者による座談会(仮)」に関してご案内をいたしました。

「認定講座」についてはこちらをご参照ください。

「システム管理者アワード」についてはこちらをご参照ください。