株式会社オカムラ 様

株式会社オカムラ様では、「Redmine」というツールを用いてタスク管理を実施し、アプリケーションの運用保守を一元で管理しています。
今回は、運用保守業務に対するモチベーションアップの取り組みとして、「MACADEMY AWARDS」の様子をご紹介します。

組織紹介

株式会社オカムラ(以下オカムラ)は、1945年の創業以来、「よい品は結局おトクです」をモットーに、オフィスをはじめ、教育・医療・研究・商業施設、そして物流センターなど、さまざまなシーンにおいて、質の高い製品とサービスを提供しています。

オカムラの情報システム部は、社内のシステム部門として全社の業務改革・改善に繋がるシステムの構築・運用を通じて、オカムラの企業価値向上・継続的成長に貢献する事を目指して活動しています。


 写真(代表者様)
情報システム部 ITマネジメント課 
課長代理
井上 真哉 様

 

MACADEMY AWARDS」表彰式の開催

 

―活動実施の背景を教えてください

情報システム部の主な仕事に「新規業務アプリケーションの導入」と「導入したアプリケーションの運用保守」があります。
後者の「導入したアプリケーションの運用保守」について、以下2点の課題がありました。
 ・アプリケーションの運用保守は導入した担当者がそれぞれ行っており、組織全体としての運用保守業務の状況把握が困難である
 ・前者の「新規業務アプリケーションの導入」と比べると、陽が当たらずモチベーションが保ちにくい
この課題を解決するために、2019年より全てのアプリケーションの運用保守をRedmineで管理する方針とし、組織全体として抱えているインシデントの総量や対応状況を一元管理できるようにしました。
また、一元管理する事でメンバーごとのインシデント対応数がわかるようになったため、毎年特に活躍したメンバーを表彰するようにしました。
この活動を通じて、運用保守業務に対するモチベーションアップに繋げられればと考えています。

 

―どのような活動ですか?

Redmineではチケットという概念で仕事のタスクを管理しますが、運用保守業務では「問い合わせ・調査」「システム障害の恒久対応」というカテゴリで、それぞれのチケット処理数を集計しています。
問い合わせ・調査はチケット処理1つにつき1ポイント、恒久対応はチケット処理1つにつき5ポイントとし、毎年、一番ポイントを稼いだ社員を「年間MVP」として、年末にある部の納会で「MACADEMY AWARDS」という名称で表彰をしています。
表彰については、以下3つの部門を用意しており、
 ・問い合わせ・調査
 ・恒久対応
 ・総合(問い合わせ・調査+恒久対応)
対応業務ごとに、どれだけ精力的に取り組んできたのかを評価しています。
「MACADEMY AWARDS」の由来は、社内で利用している運用保守のチケット管理システム「macaron(マカロン)」にあります。このシステムはツール名(Redmine)そのままではなく、より親しみをもってシステムに携わりたいという女性社員の提案のもと、「macaron(マカロン)」という名称に決まりました。その「macaron(マカロン)」から頭文字の「M」を取って、学術的な意味のある「ACADEMY」と掛け合わせて生まれたのが本表彰の由来となります。
また、「macaron(マカロン)」という名称に合わせて、それぞれの年間MVP受賞者には特典として、マカロンを贈呈しています。

今回受賞された皆さまが勢ぞろい! 「おつカレー」を持っていただいております。
左から 
情報システム部 SCシステム一課 二階堂 麻衣 様
情報システム部 販売支援システム課 樽谷 知宏 様
情報システム部 SCシステム一課 酒寄 良太 様
取締役 常務執行役員 山木 健一 様
井上 真哉 様

 

 

―受賞者の声

●樽谷 知宏 様

表彰部門:問い合わせ・調査部門

【質問】受賞されて、率直なご感想は?
【ご回答】やったことが評価される機会はそうあるものではないので素直にうれしかったです。

【質問】今後やりたいこと、目標などはありますか?
【ご回答】今回、問い合わせをたくさん対応したことで受賞いたしましたが、わからず先輩に確認させていただいたものも多いので今後は自力の対応、対応スピードをあげることが目標です。

【質問】貴社の本活動(MACADEMY AWARDS)をどう思いますか?
【ご回答】良い活動だと思います。

●酒寄 良太 様

表彰部門:恒久対応部門

【質問】受賞されて、率直なご感想は?
【ご回答】複雑な気持ちです。
恒久対応部門は、大きく分けるとシステム不具合起因の「恒久対応」と、ユーザからの要望による「改善対応」の2つに分類できます。
恒久対応については裏を返せば、まだまだシステムが安定稼働していないとも捉えられ、一方で改善対応においては、クイック且つ柔軟にユーザ要望に応えられたとも捉えられます。
今後も、ユーザに寄り添う姿勢は変えずに、システムを安定稼働させ、最新のIT・デジタル技術の活用で会社の事業活動を下支えする役割を全うしたいと思っています。

【質問】今後やりたいこと、目標などはありますか?
【ご回答】「問合せしなくてもよいシステム」について、最良を追究し続けていきたいと思っています。

【質問】貴社の本活動(讃えあう会、感謝の気持ちを広める活動)をどう思いますか?
【ご回答】定量的な評価を感じにくい部署であることから、当取り組みにより仕事の一部成果が可視化されることで、モチベーションに繋がっていることもあり、良い活動だと思っております。

●二階堂 麻衣 様

受賞部門:総合部門

【質問】受賞されて、率直なご感想は?
【ご回答】受賞できたことはもちろん嬉しいことですが、正直、2年連続での受賞者に”なってしまった”という気持ちが大きいです。
以前よりも問い合わせ件数が減っている実感はありますが、問い合わせ以外の時間を捻出させていかないといけない、と改めて感じました。

【質問】今後やりたいこと、目標などはありますか?
【ご回答】情報システム部として、会社の成長に繋がるような活動・プロジェクトに時間を費やせるように、日々の業務を効率化していきたいです。
システムの問い合わせに関しても、エンドユーザが問い合わせしなくても使えるシステム作りを心掛けていきたいと思っています。

【質問】貴社の本活動(讃えあう会、感謝の気持ちを広める活動)をどう思いますか?
【ご回答】年に1度表彰されることにより、保守業務に対してモチベーションが上がったのと同時に、エンドユーザも私たち情報システム部も無駄な業務(やりとり)が見える化され、改善活動に繋げることができていると思います。
若手の業務へのモチベーション向上にもなるかと思いますので、是非今後も続けていきたいと思っています。

―今後はどのような活動を計画されていますか?

アプリケーション運用保守の一元管理は出来るようになりましたが、インフラ運用保守は別の仕組みで管理しており、一元管理が出来ていません。
これらを統合して、情報システム部全体として運用保守業務を一元管理できるようにしたいと考えています。
また、ユーザーからの問い合わせ数を削減したいと考えております。
活動開始してから4年が経ちRedmineにデータがかなり蓄積されてきましたので、ChatGPTなどの生成AIと組み合わせて問い合わせに自動回答できる仕組みを作りたいです。

 

―最後にメッセージをお願いします。

オカムラでは「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する」というミッションを掲げています。
この中の「人が活きる環境づくり」というフレーズについて、情報システム部員としては、ITシステムの利用者や、その利用者の先にいるお客様はもちろんですが、我々自身が活きる環境づくりも大切にしていきたいです。

 

株式会社オカムラ様、情報提供ありがとうございました。

システム管理者の会では、ITシステムを支える方々に感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰して功労を明らかにしたりする活動を、引き続き募集しています。
皆さまの活動紹介を通じて、業界全体で活動が浸透することを目指しています。

 

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