株式会社富士通ラーニングメディア様では、2006年から「社内のコミュニケーション活性化」や「お客様起点や品質向上に対する意識・感性の豊かさ作りのため」を目的として、サンクスカードを導入しています。
組織紹介
株式会社富士通ラーニングメディアは、国内最大規模の総合人材育成企業として、人材育成のトータルソリューションを提供しています。あらゆる業種の企業や公共機関・団体を対象に、「ITテクニカルスキル」から「ヒューマン・ビジネススキル」まで、オープンコースを約2,930コース、年間約170,000人の受講者に提供しています。
お客様のニーズに合わせて幅広い分野の教育・研修サービスを提供しています。
写真(代表者様)
コーポレート統括部長 平松 聡 様、品質保証部長 眞子 千枝 様
サンクスカードの導入、浸透と表彰式の開催
―活動実施の背景を教えてください
サンクスカードを導入したのは2006年11月。17年以上運用しています。
サンクスカードを導入した主な目的は次の3つです。
- お客様起点で発想、行動し、品質向上を推進するマインドの醸成
- 日頃の感謝の気持ちを伝え合うことで、相手の立場に立って考える力、お客様への気付きや感謝心の向上
- 社内コミュニケーションの活性化
サンクスカードを「個人と組織の成長のツール」と位置付けています。
社員は様々な役割をしており、お客様に直接接していない社員もいます。その社員にお客様の言葉をサンクスカードを通じて伝えることで、お客様起点で社員が行動するマインドを醸成することが目的の一つです。
また、ちょっとしたことに「ありがとう」と伝えようと思うと、相手のことを考えることにつながります。
「ありがとう」といわれるとうれしいものです。感謝されたら、また、ちょっとしたことでも「ありがとう」と伝えることは、ありがとうを言い合える風土醸成につながります。
活動の浸透・定着には時間も手間もかかりこの17年間、様々な取り組みをしてきました。近年では、富士通ラーニングメディアの文化として根付いてきました。これからも「サンクスカード」を育てる活動を続けています。
―どのような活動ですか?
初期は紙を用いて実施をしていましたが、より使いやすくするため、現在はデジタル化をし、電子版サンクスカードを用いて、取り組みを継続しています。
部署別発行枚数/発行率の公開、受領/発行枚数上位者の社内表彰を開催することも行っていました。
今は、表彰などはしていませんが、年間8,800枚近いサンクスカードが発行されています。
業務をする中で当たり前に「ありがとう」を伝える文化が根付いていると感じています。
「サンクスカード例」を掲載
サンクスカード発信画面
サンクスカード
―社会貢献について
2018年より、年間枚数1枚=100円として、外部団体に寄付をしています。
「ペイフォワード(pay it forward)-自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで、善意をその先につなげていくこと、
受けた感謝を教育関連の団体に届けるという活動をしています。
自分たちに還元するのではなく、寄付という形で社会貢献することで、社外にも思いをはせ、「感謝」を伝えていければと思っています。
―今後はどのような活動を計画されていますか?
富士通ラーニングメディアは、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」ということを念頭にビジネス活動をしており、「人と組織の未来を共に創る。」をビジョンとしています。そのためには、人とのつながりというのは非常に重要です。
2006年から継続している取り組みとなりますので、富士通ラーニングメディアの文化として根付いていると思いますが、
昨今では、「Well-being(ウェルビーイング)」の一環や「心理的安全性の確保」といった観点で、同じような取り組みをしている企業も多いとききます。
これから取り組みたいという企業にもオススメしたいと思いますので、気になったらご一報ください。
また、「Pay it Forward」の考えをもとに、いろいろな企業と連携して、「サンクスカード」の活動を推進し、社会貢献できればとも思っています。
―最後にメッセージをお願いします。
このサンクスカードの活動により、社内の雰囲気はとても明るくなり、一体感が生まれました。
長年続いていますが、文化として根付くまで、さまざまな紆余曲折を経ています。
その経験をお伝えできればと思っておりますし、社内の活動にとどまらず、いろいろな企業と連携して、すすめられればと思います。
株式会社富士通ラーニングメディア様、情報提供ありがとうございました。
システム管理者の会では、ITシステムを支える方々に感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰して功労を明らかにしたりする活動を、引き続き募集しています。皆さまの活動紹介を通じて、業界全体で活動が浸透することを目指しています。