株式会社アグレックスでは、「働きがい向上」「褒め合う文化の醸成」「横の繋がりを生み出すこと」を目的として、クラウド上で気軽に送りあえるサンクスカードを導入しています。
今回は、サンクスカードを利用するきっかけとユーザー拡大までの取り組みをご紹介いたします。
組織紹介
株式会社アグレックスは、TISインテックグループの中核企業として「BPMセグメント」を担い、お客様の業務課題に真摯に向き合い、ITとアウトソーシングの最適活用を継続的に提供しています。なかでもビジネスファンクションサービス事業本部 カスタマーリレーションサービス事業部は、お客様が使用する業務管理システムのヘルプデスク業務などの対応をするITSM(ITサービスマネジメント)関連の部署です。
ビジネスファンクションサービス事業本部
カスタマーリレーションサービス事業部
コンタクトサービス部
應後 千聖 様
「サンクスカードの利用」と「毎月の表彰」の実施
―活動実施の背景を教えてください
サンクスカード導入の発端は、2021年に全社で始動した「働きがい向上プロジェクト」です。
私が所属するコンタクトサービス部では、私を含めた3名が、プロジェクトメンバーとして、社員の働きがい向上のための施策を推進していくことになりました。
まずは、部署内の働きがいを向上させるためにどんな施策をすべきか、アンケート調査を行いました。アンケートを集計したところ、社員が求めている姿として「社員同士の信頼関係が構築できており、お互いの努力や功績を褒め合える状態」という回答が最も多くありました。また、現状の課題として「ほかの業務担当の社員とあまり関わり合いがない、横の繋がりが少ない」点が多く挙げられていました。
このように、社員の回答からあるべき姿と課題を照らし合わせたとき、お互いに感謝の気持ちを伝え合い、交流を生み出すような仕組みが必要であることがわかり、サンクスカードの導入を検討する運びとなりました。
―どのような活動ですか?
まずは、私が所属していたチーム10名で2週間のトライアルを実施、その結果を上司にプレゼンし、その後、部署全体の50名へ利用拡大することが決まりました。
部署全体で活用する際、各自の自主性に任せるだけではなく、プロジェクトとして訴求のための施策を検討しました。施策の1つとして、毎月行われる部会で、「1ヵ月のカード送受信数ランキング」と「ベストサンクスカード賞」の発表をすることを決めました。部会では毎月、思わず笑みがこぼれるほっこりしたカードが飛び交います。
「ベストサンクスカード賞」は、その月にやりとりされたカードの中から、一番ほっこりしたものをプロジェクトメンバーが選んで表彰するというもの。そのカードを送った人、受け取った人にコメントをお願いするなど、盛り上げられるように試行錯誤しています。
数字の報告が続いて堅くなりがちな部会の雰囲気が、少し和むようになり、部会後はカードの送受信数が一気に増える傾向にあります。部会での表彰は、確実にサンクスカード(GRATICA)定着の一助になったと同時に、部会自体の雰囲気も変えてくれました。
部内50名でサンクスカードを導入して3ヵ月経ったところで、目標としていた「感謝を伝え合うことで賞賛の風土を構築する」ことがどれだけ達成できたかについてアンケート調査をしました。導入前は「褒め合える環境」を実感していた人は17.6%。この割合を、+10ptの27.6%までアップさせることがミッションでした。結果は、61.9%!なんと3ヵ月で44.3ptアップという驚くべき数字が出ました。
実際に社員からは、
・感謝の気持ちを言葉・形にあらわすことができている!
・小さなことでも褒め合えている!
・その人のことを考えながらカードを選んだり、コメントを書いたりすることで、新たな繋がりが生まれている!
・他業務に対して興味がわくようになった!
といった声が寄せられました。その後、他部署でもGRATICAに興味を持ってもらえる機会が増え、事業部全体で200名、さらには事業本部全体へと広がり、1,100名へとユーザー規模を拡大していきました。その結果、ほんの些細なことでもサンクスカードを通したやりとりが事業本部全体で生まれるようになったのです。
またカードを送り合う様子を第三者が見て、「あの人とこの人、業務はまったく違うけれど接点ができたんだな」と社員間の交流を知ることができる点も、横の繋がりがさらに広がった理由だと思います。
いつの頃からか、「〇〇さんへサンクスカードを送ろう!」「今日うれしいことがあったから、サンクスカードを渡そう!」というワードが使われるようになりました。サンクスカードの認識が上がってきたことを肌で感じられるようになりましたね。
事業本部全体への拡大後、各部での独自施策や運営を試行錯誤しながら活用しており、トライアルから約1年でサンクスカードの利用の輪が広がっています。特に、本部長や、事業部長、部門長からのサンクスカードは格段にモチベーションの向上に繋がるといった意見もあり、日々の業務の原動力としてサンクスカードが活用されています。
―今後はどのような活動を計画されていますか?
ユーザー登録が1,100名を超えたとはいえ、サンクスカードを使っていない人も一定数います。一度使うと取り組みの良さを実感できるはずです。これだけ社内で良い結果が出ているので、ぜひサンクスカードを送り合ってほしいなと感じています。
今後は、全社規模で活用して、さらに横の繋がりを強化していきたいです。
ビジネスファンクションサービス事業本部
カスタマーリレーションサービス事業部
インシュアランスコンタクトサービス部
宮本 奈穂 様
―最後にメッセージをお願いします。
究極の目標ですが、サンクスカードの出番が必要なくなることこそ、最終的なゴールだと思っています。サンクスカードがなくても、お互いを褒め合い、認め合える。そんな未来を目指して、引き続きサンクスカードの魅力を会社全体に広めていきたいです。
株式会社アグレックス様、情報提供ありがとうございました。
システム管理者の会では、ITサービスを支える方々に感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰して功労を明らかにしたりする活動を、引き続き募集しています。