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資格取得への道 ITコーデイネータへの道 第4回 続けるための工夫は何をしたの、勉強方法は
2009年1月7日 19:45

一大決心で始めたものの、長年のグータラな習慣が災いしたからでしょうか、最初から順調とは行きませんでした。今回はそんな自分とどうやって折り合いをつけて軌道に乗せたのか、勉強を続けるためにどんな工夫をしたのかなどを書かせていただきます。


続けるための工夫は何をしたのか
 休日を中心に自宅で勉強を開始しましたが、これが続かないのです。一人机に向かって取っ付き難い本を読み始めても30分もたつと気が散り始めます。それではと場所を変えてやってみても同じようなものでした。30分やっては30分休憩では一向に捗らないし、頭に入らないです。そんな根気の無い、誘惑に弱い自分がいやになってきます。


 何か良い方法は無いか考えていましたら、学生時代に図書館で勉強していたのを思い出しました。幸い近所に図書館がありますので、次の休みに行くことにしました。結果的にはこれが、意思の弱い私には良かったと思います。図書館には学生の方だけでなく、勉強されている(ような)社会人の方も結構おられます。この勉強する雰囲気の中でやるのは、自然と自分もその気になって続けられる要因になったと思っています(今でも図書館にはよく行っています)。また、冷暖房が効いていて快適で、静かなので集中できるのも良いです。図書館のような外部環境を上手く利用するのは、(私のように意志が弱くてオッサンになって)勉強を始めようとする方にお勧めです。


 ただ公的な図書館は開館時間が9-17時くらいですので、一般的な社会人にとっては休日以外は利用しにくいです。個人的には、コンビニ並とは言いませんが、せめて21時くらいまで開館してくれれば我々のような社会人にも利用しやすいと思います。


 勉強を始めだして気付いたことは、(当たり前ですが)勉強を続けるには当然根気(根性)がいりますが、その根気の前提として体力が必須だということでした。体力が無いと集中力が保てないということを改めて認識しました。結果的には、趣味の山歩きで体力があったことで続けられたと思っています。


 


 独学で続けるのは大変でしょうとよく言われます。確かに自分との戦いのような面があります。


 私が勉強を始める時に自分と約束したこと(1つ目)は、3ヶ月は何が何でも続けると決めたことでした。3ヶ月としたのは、これ位続ければ習慣になるのではと思ったからです。2つ目は、始めて少ししてから決めたことで、勉強を趣味にすることでした。勉強を趣味にするなんて、格好いい事を言っていると思われるかもしれませんね。


 3ヶ月は何が何でも続けると決めて始めましたが、実際はかなり無理をして続けていました。どうすれば無理なく続けられるのか必死で考えていました。ウトウトしたのかもしれませんが、頭の中に唐突に勉強している自分が出てきて楽しそうでした。ハッとして”楽しくないと続かない””勉強を趣味にする”、これだと閃きました。


 皆さんは、いくら考えても解らず悩んでいた事が夢に出てきて、夢の中では解決出来ていて、目が覚めて夢の通りにやってみると現実でもそのやり方で解決出来たというような経験はありませんか。また、突然頭の中に何の脈絡もなく、言葉やアイデアが浮かんできたことはありませんか。


 私は過去に、夢(夢の中でデバッグしていて、解決して狂喜していました)がきっかけで1週間解らなかったプログラムのデバッグが出来たことがあったり、考えあぐねていた事にある時突然、頭の中にアイデアが湧いた(というより、降って来たような感覚)ことが何度かありました。


 こんな経験があったので、この時は”これだ”と心の声に従って(藁にもすがる思いで!)やってみる気になりました。正直、かなり強引だとは思いましたが、「どうせやるなら楽しい方がいいじゃないか」と開き直った気持ちも強かったと思います。


 方法も頭の中に一緒に出てきました。やり方は簡単で、自分に言い聞かせるだけです(出来れば声に出して「私は勉強が趣味だ」と何度も言うとより効果的です)。すると段々と勉強を苦痛だと思う気持ちが小さくなり、楽になってくる気がしてきます。この時はこの方法(自己暗示でしょうか)を信じてやっていました。


 必死でしたし気持ちが盛り上がったときだったから何とか軌道に乗ったと思っていますが、場合によっては楽しくなる前に嫌になって挫折していた可能性もあったかもしれません。


 始めのうちは毎日「勉強が趣味だ」「3ヶ月間はとにかく絶対やるんだ」と自分に言い聞かせて、余計なことは考えないようにして勉強しました。繰返し勉強しているうちにテキストなどの内容が少しずつですが、理解できるようになってきました。解り始めると勉強することの楽しさが少しずつ判ってきて、もっと知りたいという気持ちが強くなってきました。勉強が楽しくなってくると、無理をしなくても続くようになったと思っています(自己暗示はどこまで効いたか不明ですが)。


 結果的には、何が何でもやるんだという決心を、自分に言い聞かせたことが、軌道に乗った要因でしょうか。


勉強方法などはどんな事をしたのか
 かなり強引に始めましたが、最初のうちは本を読んでも中々頭に入らなかったです。悲しいかな、ほとんど記憶に残らないのです。年齢的なものもあると思いますが、本の内容が今まで経験したことがない分野で取っ付き難かったことも大きいと思います。


 ある程度想定はしていましたが少し凹みそうになりました。それでも、予想していたことじゃないか、最初は時間が掛かるのはしょうがないじゃないか、と自分に言い聞かせました。開き直って、若い人の2倍でも3倍でもやってやろう、覚えられないなら覚えるまで何度でも読んでみよう、書いてみようと何度も繰返しているうちに、少しづつテキストなどの内容が解ってきましたし、頭に残るようになってきました。


 この時の勉強方法ですが、始めは学生時代と余り変わらないやり方でした。ガムシャラにやっただけで、あまり工夫はなかったです。それでも、やり続けるうちに自分なりの方法が、段々と見つかってきたように思います。


 当初の予定では、8冊の本全体を通しで1回読んだ後は、1冊ずつ同じ本を何回か繰返して集中的に読み込むことにしていました。同じ本を繰返し読むほうが、内容などの理解度が上がると思ったからです。しかし、実際にやり出してみると、このやり方(同じ本を何度も続けて読む)は、書かれていることには(目は)慣れてきますが、思ったほど理解度が上がらないようだったことと、集中力が落ちるように思ったことでした。それと、同じ本を次に読むまでの期間が長くなって(内容などを)忘れる率が高くなるのではと思ったことでした。


 そこで、同じ本を繰返し読むやり方を止めて、8冊を順番に読むことにしました。最初のうちは、特に変わった読み方ではなく、本の先頭から最後まで(1回で理解するつもりで)熟読していました。


 やっている内に、比較的読みやすい本でも1回の熟読では本の全てを覚えられない、ましてや難解な本は1回の熟読では理解できないということが、自分なりに解ってきました。そんな中で意識しだしたのは、読む回数を増やすことと、時間が経てば記憶は低下するので、忘れる前に頭に再入力(読む)することでした。このやり方のほうが、記憶を定着化させるには良さそうだと思われました。


 途中から意識してやり出した方法は、本1冊を少し分からない部分があっても、なるべく速く最後まで読む、違う科目の本もこのやり方で読む、を繰り返す方法でした。不安な部分や詳細に理解したい部分は、詳細版テキストも参考書として読み込みました。この方法は、色々な情報を未消化のような状態で次から次に頭に入れるので、混乱するのではと最初は不安感もありましたが、別々だった知識が繋がってくるようで、全体や個々の理解が深まるように思えました。


 また、1回や2回で全てを記憶、理解しなくても良いと思うようにしたので、気持ちが楽になりましたし、この読み方のほうが集中力が落ちないようでした。この時は、この方法が合っているように思われました。


 今では、本1冊を最後まで続けて読むことに、余り拘らなくなりました。集中できている時は良いですが、飽きてきているのに無理して同じ本を続けて読むより、(学校のように)区切りをつけて別の本を読んだり、違うことをしたほうが、気分が変わって集中力が高まります。同じ本を続けて読むのと、時間とかで区切って別の本を間に入れて読むやり方では、記憶という面からは余り違いは無いように思います。本によっては、頭からではなくランダムに読む事もあります。


 記憶や理解を深めるということでは、読んだり考えたり、本と接する回数を多くすることが当然重要ですが、関連する多くの本に接することも重要だと思っています。理解したつもりのテキストなどを、少し時間を置いて読み直してみると、改めて「そうだったのか」と理解が深まることが、今でも結構あります。


 


 ある程度記憶に入れたら、記憶を引っ張り出す(回答練習と解説の復習)を、これを何度も繰り返します。何度も繰り返すのに重点を置きました(結局これがポイントでしょうか)。当時は試験時間(2時間半)を考慮して、1回を2時間くらいにしていました。


 今では、記憶を思い出す・再度読む…、を(意識的に)短時間に繰り返す方法になってきました。主にアウトプット学習でやっています。この方法の注意点は、同じ科目や種類のものを続けないことです。同じものを続けると集中力が落ちます。違う種類のもので脳に刺激を与えるのがポイントだと思っています。なお、集中力のピークは30分程度と言われていますので、30分(~1時間)くらいで切替えて(少し休憩を入れたり、水を飲むのも良いです)、別の種類のものをやるのが良いようです。


 かっこ良く言ってますが、あくまでも原則で、何時もこの通りガチガチにやっているわけではありません。要は集中力の持続ですので、その時の体調や気分で時間間隔やペースは柔軟にすれば良いと思っています。実際は、1時間以内で切替える事が多いですが、気持ちが乗っている時などは、1時間以上続けている事もあります。


 


 この時の本の読み方ですが、特に変わった方法ではなかったです。本を読んで、重要そうな箇所にカラーボールペンで下線や蛍光ペンでマークする、重要なキーワードや意味、公式、計算式などをノートにメモするものでした。この時のノートは、学生時代のように結構きれいに(殆んど文字だけで)書いていました。工夫した事と言えば、カラーボールペンで色分けしたことぐらいです。


 ITC取得後に、マインドマップを勉強して知ったことですが、きれいに整然と論理的に文字だけで書いたノート(メモ)は、左脳だけしか使われないので、労力の割には記憶に結びつかないとのことです。自分でやった結果でも、綺麗にノートをまとめるのはそれなりに労力が掛かりましたが、こんなノートから思い出すのは少なかったかもしれません。


 今では私のノート(メモ)は決して綺麗とは呼べないものです。マインドマップだったり、あちこちに同じことを書いたり、線やマークで強調したりしていて、見直すたびに書き込みが増えます。また何度も書き直しします。ノート(メモ)は人に見せるものではないので、記憶に結びつくのであれば、方法は何でも良いと思っていて、何でも取り込んでやろうと心がけています。


 次に、これも目新しい方法ではありませんが、時間の使い方も工夫しました。当時の私にとっては、ITCの科目(プロセス)の中で、特に経営戦略や経営分析の関連では始めて目にする用語も多く、取っ付きにくかったです。用語や意味、数式などに慣れて覚えるため、通勤の時間も使うようにしました。


 朝は少し早めに出て各停電車で座り、帰りも各停に座って本を読むようにしました。帰宅時間は少し遅くなりますが、10分や15分の細切れでも集中すれば十分効果はあります。読む(見る)機会・回数を多くするのは有効だと思います。


 また、仕事は基本的に定時(18:00)で終わらせて、なるべく早く帰宅するようにしました。勉強は自分で勝手に始めたことですので、(仕事の)手を抜いたと言われないように気を付けました。今日やることは今日中(時間内)に終わらせることを第一に考えて、時間を決めて仕事をすると、仕事は捗るものだと改めて認識できました。午前、午後にマイルストンを決めて、仕事を集中して片付けるように心掛けました。部下の方々などにも以前にも増して時間を意識するように指導しました。これで帰宅後(夕食後)も、1、2時間程度は勉強時間を確保できました。それまでは、IT業界の悪しき習慣(夜型、ルーズな時間感覚)にどっぷり浸かり、結構だらだらと会社にいたようです。


 この頃の私は、典型的な夜型人間で自宅での勉強は専ら夜でしたが、現在では反対に朝方にしています。個人的には、朝方人間になって体と頭が早く目覚めて調子も良いので、皆様にもお勧めしたいと思います。


 その次は、年次有給休暇を有効に使おうと決めたことでした。親会社にいたときは、年休は年に数日取る程度で大半は捨てていました。ばかな話ですよね。心を入れ替えて、年休を積極的に取るようにしました。なるべく金曜日か月曜日を年休にし、3連休にしました。私には、連続のほうが勉強する習慣が付いて、より集中力が上がってきて良いように思います。


 これも特に独自の方法ではありませんが、半年間の勉強のスケジュールについてです。前半3ヶ月は、テキストなど本の読込み中心(インプット学習)、後半の3ヶ月は、問題集などの回答練習(アウトプット学習)いうパターンでした。やってみての感想としては、もっとアウトプット学習の期間を長くした方が、記憶の定着には良いと思います。


 最近では、インプット学習をやってからアウトプット学習だと、余り明確に区分けする必要もないかもしれないと思っていて、今後もっと工夫してみようと思っています。


 グータラな私が一から手探りで試行錯誤したことですが、文章にすると大そうな勉強法のように皆様に思われるのではと、気恥ずかしくなります。でも最初から意識したのは、やり方(勉強法)が良くないと思ったら、過去のやり方に拘らずに、その時に合うと思ったやり方に、途中からでも変えてみようとしたことでした。


 今回はITCの時に工夫した勉強方などを中心に書かせて頂きました。ITC後のことは別途改めて書かせて頂くことにしたいと思います。


 


 ITコーディネータ協会からサンプル問題が提供されていて、ダウンロードできます。問題の難易度や出題パターン等がつかめると思います。問題文が長文でわざと微妙な表現をしている問題が多そうだと思われたので、知識の再確認だけでなく、落ち着いて早く問題文を読み正確に題意を理解する(緊張する本番ではこれが一番難しいです。意識しているつもりでも、今でも本番では結構ポカをします)ことを、特に意識して訓練を行いました。


 


 このように手探りで勉強しましたが、半年後のITCの資格試験では何とか合格できました。半年間やってみて、勉強することの楽しさが分かりましたし、自分でも頑張れるんだと自信になりました。頑張った自分を素直に認められるようになりましたし、自分を褒めてやろうと思えるようになりました。


 勉強を始めたキッカケは正直に言うと、会社への反発のような気持ちがあったことは否定しませんが、やり続けるうちに自分が変わる・変われることが実感出来てきました。(言葉が綺麗過ぎますが)自分が変わること・自分を高めることも目的になりましたし、楽しみになったように思います。


 また、記憶力はやればやるほど良くなる・蘇って来るし、頭の回転もよくなる(ように思ってる)と、これは私の確信です。今では自信をもって言えます。皆様、”歳ごとき”で諦める必要はありません。


 


 次回は、ITコーディネーターの紹介と、受験当日での私なりに注意した点と、勉強をやりだしてから変わったことなどを書きたいと思います。
資格取得への道 ITコーデイネータへの道
六十の手習いではありませんが、リタイヤ間際のオヤジが、なんで資格取得に取り組むことにしたのか、どのような葛藤があって、こんな決心をすることになったのか。そして、勉強を続けるためにどんなことをしたのか、勉強の効果を上げるためにどんな工夫をしたのかなど等、皆様にとって一つでも参考になることがあれば、望外の幸せです。
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