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職場のメンタルヘルス 第2回 ストレスマネジメント
2007年10月10日 16:17

職場のメンタルヘルスと題して、第1回ではメンタルヘルスの現状について紹介しました。今回は、ストレスとは何か、ストレスをどのようにマネジメントすれば良いかについて紹介します。

  第1回に紹介したとおり、働く人々の6割以上が『仕事や職場生活で、強い不安、悩み、ストレスを感じている』という調査結果があります。それでは、ストレスとは一体何なのでしょうか。ストレスは無くしてしまった方がいいのでしょうか。
結論から言いますと、ストレスはあった方がいいのです。たしかに、ストレスには圧迫、緊張という意味合いがあり、一般的には「ストレスがかかる」という場合には否定的な意味合いが連想されます。ですが、ストレスという英語の訳に、アクセントという意味が含まれるように、これがあることで生活に刺激や変化をもたらすこともあります。ただし、ストレスにも良いストレスと悪いストレスがあります。

  良いストレスは、ユーストレス(eu-stress)と呼ばれて、適度な緊張をもたらすものです。
適度な緊張があるときには集中力が高まり、思わぬ力を発揮することがあります。重要な会議やプレゼンテーションの場面、スポーツの試合などで思わぬ力が発揮された経験を皆さんもお持ちなのではないでしょうか。 
  一方、悪いストレスは、ディストレス(distress)と呼ばれて、過度な緊張をもたらすものです。
長時間にわたり過度な緊張や刺激を感じ続けると、このストレスに陥ってしまいます。たとえば、やる前から失敗したらどうしようといった緊張を持続しすぎて大事なプレゼンテーションなどで突然頭が真っ白になってどうすることもできなくなるとか、スポーツの試合などで全く普段の力が発揮できなくなるといったような状態です。
過度な緊張が続くと、日常的に呼吸が浅くなり心拍数も早くなるようです。ですから、強い緊張で身動きがとれなくなっているような人に、落ち着くように深呼吸を促すのは理にかなった行為であると考えられます。心の状態をリラックスさせる方法に、深くゆっくりとした呼吸法を身につけるというものもあるくらいです。

  私もストレス状態をうまくコントロールしたいときなどは、意識してゆっくりとした呼吸をするように心がけています。吐くときは吸うときの倍くらいゆっくりと、できるだけ長く時間をかけて腹式呼吸を意識し、5回くらい行うと、不思議とそれまでとらわれていた感情から離れることができて、過度な緊張をほぐす効果があるように思います。
それでは、どのようなものがストレスの要因(ストレッサー)になるのでしょうか。

一般的には、つぎのようなものが職場におけるストレス要因とされています。

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  ここで注目したいのは、昇進や昇格といった本人にとってうれしいことで、ストレスが解消することはあっても、それ自体がストレス要因とは思えないことまで含まれているということです。しかし、当の本人にとっては(無意識に)大きな負担になることもあります。結局、これらの要因をどのように受けとめるかはその人次第なのです。ですから、ある人にとっては何でもないような要因でも、別の人にとっては大きなストレスになることがあるのです。

  このようにみていくと、ストレスの受けとめ方には個人差があるということが分かります。
しかし一方で、現代に生きる私たちは様々な変化の中に身を置いています。時代の変化は今後も急増していくでしょう。従って、外部のストレス要因をゼロにすることは不可能です。となれば、ストレスを受けとめる自分自身を変化させていくことが重要となります。

一般的に、ストレスをためやすいタイプは次の3つのタイプだと言われます。

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  また、特にストレスをためやすい性格傾向として『A型行動パターン』がフリードマン、ローゼンマンによって提唱されています。

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自分がこのようなタイプに陥っていないか気づくことは大切です。
  ストレスをうまくコントロールできずに苦しんでいる人の大部分が、自分の特徴にすら気づいていないことが多いように思われます。 まずは、自分の特徴や傾向に気づいて、次に、意識して自分の傾向を日頃から変えていくことが大切だと思われます。とは言うものの、こうした傾向というのは短期間に作られたものではなく、時間をかけて形成されていますので、変えるための努力も長期にわたって行う必要があると思います。 また、なぜ、そうした指向性に至ったのかを知ることができれば、その指向性を変化させることも容易になると思われます。
  それでは実際に過重なストレス状況に陥ってしまった場合にはどうすればいいのでしょうか。ここに幾つかの対処方法があります。
自分にあったストレス対処法を見つけてください。

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中でも③の人に話すというのは簡単で効果があるようです。心の内にある悩みや不安を誰かに話すことで、カタルシス効果(自浄作用)が得られ、心が軽くなることがあります。
実際、昨年度実施された社会経済生産性本部の調査によれば、職場でコミュニケーションが減っている組織と減っていない組織では心の病になる従業員数の割合に大きな差が出ていました。
コミュニケーションとあなどるなかれです。 

 次回はコミュニケーションに焦点をあててみたいと思います。
運用研究レポート
職場のメンタルヘルス

各企業におけるメンタルヘルスの取り組みはここ数年かなり熱心になっているように思います。その背景には、うつなどの心の病気で仕事を離れる、もしくは会社を去って行くといった従業員の数が増加しているからでしょう。多くの企業でメンタルヘルスに対する取り組みが熱心になっている一方で、依然として心の病気にかかる従業員の数が減らないという状態が続いています。その理由としてはいろいろなことが絡んでいると考えられますが、今月からの連載では、メンタルヘルスの現状と課題、その対策について紹介いたします。

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筆者紹介

伊藤 弘子(いとう ひろこ)

1986年株式会社ビジネスコンサルタント入社。営業職を経て、コンサルタント部門へ移籍。メンタルヘルストレーニング、セルフエスティーム向上トレーニング、モチベーションの高いチーム・部下を支援するマネジャー研修に力を注いでいる。

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