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ITシステム運用が貢献する地球温暖化問題 第1回 地球温暖化とグリーンIT
2010年01月13日 15:15

地球温暖化による影響

近年、環境問題が深刻化している。昨年もデンマークでCOP15が開催され毎日のようにニュースで報道されていた。このように地球温暖化は世界が注目するものである。

地球温暖化は産業の発達、活動によって排出された温室効果ガス主因となって引き起こされているとする説が主流である。なかでも二酸化炭素の影響が大きい。

2007年2月には国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発行した第4次評価報告書 (AR4) によって膨大な量の学術的(科学的)知見が集約された結果、「人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は9割を超える」と報告された。 このような報告が現在の世界の動きの基礎となっている。


地球温暖化の進行

異常気象 

地球温暖化の進行による悪影響の代表例の一つとして「砂漠化」が挙げられる。

砂漠化の主な原因として、多くの人は干ばつが原因と思っているかもしれない。しかし、それだけが原因とも限らない。国連では砂漠化地域の大陸別内訳ではアジア大陸が36.8%と大陸別では砂漠化の進行が一番深刻化している数字も発表された。
砂漠化の要因として、自然環境による要因が13%、人為的な要因が87%で、人為的要因の占める割合が大きいことが分かる。
自然的要因には、気候変動や降水量の減少と、これに伴う乾燥化→砂漠化がある。

一方、人為的要因は、人間の活動が原因で起こる砂漠化で、牛やヒツジなどの家畜のために過剰に飼育すること、燃料用の薪や住居用の木材を過剰に伐採すること、農業開発のために過度に原野を開墾すること、などがあげられる。これらの人間活動によって、風食、水食による土壌侵食が起こる。
また、不適切な水管理、つまり過剰な灌漑によって,圃場が湛水し、(注1)ウォータロギングによる過湿害が問題になる。さらに、排水不良と強い蒸発によって土壌面に塩類が集積して、農地を放棄することもある。

このように、砂漠化の進行に伴い、土壌資源の劣化、土地の生産力等の低下が引き起こされる。また、乾燥地の耕作はもともと自然条件が厳しく生産力などが低いことから、地域の生活条件は著しく悪化し、しばしば飢饉などが発生してしまう。
深刻なケースでは、生存基盤そのものが破壊され、難民の発生や民族間の対立など、大きな社会経済的混乱にもつながる危険性がある。
このように、人為的な要因によって引き起こされる環境問題が深刻になっている。
それでは、今後どのような環境問題が引き起こされる可能性があるのか...。 

(注1)ウォータロギング...灌漑水路からの漏水や過剰灌漑により地.下水位が上昇し浅層土層が過湿状態になること

世界的人口爆発傾向→食料事情悪化促進

世界的人口増加に伴う地球温暖化問題も見過ごすことはできない。 
世界人口白書によると世界の人口は2009年現在約68億人、今後2050年には92億人に達するとの見方がある。(図表1参照)この人口の増え方が顕著に表れている国や地域が、アジアやアフリカにある開発途上国である。このことは非常に重要な問題である。人口が増えた分だけ、エネルギーが必要になり、石炭や石油を多く使うようになる。すると、二酸化炭素などの温室効果ガスが増えて地球温暖化に繋がってしまう。特に人口の増加が激しい発展途上国の人々が、先進国の人々と同じように豊かな生活をするためには、大量の食糧やエネルギーが必要になる。

冒頭で触れたように、食糧やエネルギーをめぐって、難民の発生や民族間の対立など、大きな社会経済的混乱にも繋がることは、決してないとは言い切れない現状がある。
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図表1.「環境革命の時代に!」桐蔭横浜大学・特任教授中部大学・教授東京農業大学・客員教授 湧井史郎(雅之)氏

開発途上国の発展に伴う環境問題の悪化

人口増加とともに近年、中国やインドといった開発途上国の国々の経済発展が著しい。中国では、昨年マイナス成長を招いた日本を尻目に世界第2位の経済大国の地位が確実といわれており、各都市部では活気に満ちている。その経済発展が著しい開発途上国の国々の環境問題も極めて深刻なものになっている。 
工場や自動車交通が集中している都市部では、大気汚染物質が観測されており、鉛汚染や酸性雨の被害も多数報告されている。また黄砂や廃棄物や水不足、熱帯林の伐採も大きな問題になっている。 

最近では、中国などの工場から排出される煙に含まれる化学物質が、国境を越えて運ばれ影響をおよぼす酸性雨の問題、ダイオキシンや環境ホルモンなどの化学物質の問題があるという。そして経済発展にともなう地球温暖化問題、温室効果ガス発生量の増加など、広い範囲で環境問題が起こっており、 開発途上国の発展の反面、様々な地球温暖化問題が浮き彫りになっていることが分かる。 

この発展は、ITの世界にでも言えることであり、現在、開発途上国、特に中国やインド、アフリカの国々ではインターネット、ブロードバンドや携帯電話の普及率などが急速的に成長している。このままでは、IT機器の台数も大幅に増加し、前記した通り電力消費量の増加によるCO2などの温室効果ガス排出量が増えることは必至であろう。

このように、環境問題は身近な問題であり、日々刻々と変化し続けている。他人事だと思わず個人として、そして企業として今から早急に対応しなければならない最重要課題であることは確かである。

この地球規模の環境問題は全世界を覆い始めているのは周知の通り、ITの世界においても2008年頃から「グリーンIT」というキーワードがメディアを通して見られるようになり、聞きなれたものになった。そこで次回は、改めてこの「グリーンIT」の概要について落とし込んでみたいと思う。 

株式会社ビーエスピーソリューションズ
「IT部門の環境管理」検討グループ
荷軽部 学
運用研究レポート
ITシステム運用が貢献する地球温暖化問題

現代は、環境革命の時代である。
20世紀は、産業革命後の地球環境資源利用の加速やその後の情報革命による情報通信技術の飛躍的な発展等で人類の生活は先進国を中心に成長をとげた。しかし、その反面、地球環境は加速度的に悪化し、地球温暖化は深刻な事態を招く状況となった。2008年の洞爺湖サミットの開催や2009年の鳩山首相の国連での演説、デンマークでCOP15の開催等があり、既存媒体のニュースやインターネット配信等でこの問題は報道され、世界が注目する状況にある。
地球上の大気や海洋の温度は上昇を続け、地球温暖化による水面の上昇、異常気象が観測され、人類や生態系そのものにとって大きな脅威となっている。現在、温暖化が将来の人類や環境へ与える悪影響を考慮して、国際的にさまざまな対策が立てられている。
ITの世界でも大きな課題として注目され、「グリーンIT」というキーワードでくくられるようになった。しかし、「グリーンIT」は実施の範囲はひろくポイントがつかみにくいのが実態である。 本連載では、IT部門の視点で「環境問題」を考えると題し、
 ① 環境問題の背景
 ② 環境問題とグリーンIT概要
 ③ グリーンITの取り組み事例
 ④ IT部門としての環境問題解決の重要ポイント
 ⑤ 設備環境管理の推進
を順次掲載する。
掲載にあたっては、ビーエスピーソリューションズ内に「IT部門の環境管理」検討グループを立ちあげ、このグループメンバを中心に情報収集と資料作成にあたった。

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筆者紹介

株式会社ビーエスピーソリューションズ

「IT部門の環境管理」検討グループ 荷軽部 学

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