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富士通メインフレームの本質を見る~2008年度の最新トピックス 第1回 GS21、PRIMEFORCEの最新情報
2008年06月11日 13:23

1.1 メインフレームの需要は下げ止まっているのか
 メインフレームは4~7年間使って頂いた後、何れかのサーバにリプレースされるため、今年度の撤去台数はある程度予想できます。図1はJEITAの統計値をグラフ化したものですが、2006年度は1,607台(予想)が撤去、872台が導入され、再導入率は54%となります。需要が下げ止まったというより、2002年度に44%まで落ち込んだ再導入率が50%強で安定したと筆者は考えます。
 セミナーでは、2007年度以降の出荷台数が前年比約95%になっていましたが、これでは再導入率が59~66%と非常に高くなってしまいます。図1には、再導入率を50%とした予測値を示してします。
 参考までに、2006年度と1994年度を比較すると、出荷台数は25%、出荷金額は16%まで落ち込んでいるのが実態です。稼動総数も1994年度は約17,000台に対し、2006年度末は約6,400台(36%)と予想しています。
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図1 メインフレームの出荷金額と台数

1.2 GS21、PRIMEFORCEの今後はどうなるのか
 昨年はセミナーの最後に説明したロードマップを、今年は最初に行っています。ポイントは、①次期エンハンスを予定通り2009~2010年度に行うこと(2006年に公言)、②次々期エンハンスを2013~2014年度に計画している旨が初めて発表されました。GSシリーズ以降の出荷状況とロードマップを図2にまとめます。
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図2 GS21、PRIMEFORCRのロードマップ

 図2から、CPUのチップのエンハンスはほぼ3年ごとに行われていることがわかります。しかし、これを表1のように機種の大きさごとに整理すると中型機が1世代遅れていることがわかります。今後、中型機をどう発展させるのか、まだ読み取ることができません。PRIMEQUESTにシフトしようとしているのか興味深いところです。

image001.PNG

表1 機種の大きさごとの出荷状況

1.3 PRIMEQUEST 520Xの動向

 IAサーバであるPRIMEQUEST上で、XSPが正式に動作するようになりました。
 2007年4月27日の開発意向表明後、正式なアナウンスがほとんどないまま、年末に関係者への説明、2008年3月にホームページ上でPRIMEQUEST 520Xモデルグループが公開、5月1日に直方市(人口:5.9万人)の事例が紹介されました。
 今年のFUJITSU FORUMでは、旬であるPRIMEQUEST 520Xが一言もふれられませんでした。これはとても強いメッセージだと筆者は受け取っています。
 予想性能比は図3のようになり、現時点では中型機の受け皿にはなっていないことがわかります。暫くは、静観するのが妥当かと考えます。

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図3 PRIMEQUEST 520Xの予想相対性能比

1.4 アウトソーシングの動向

 メインフレームでもサーバオンデマンド型のアウトソーシングが出てきました。
 CPU能力は右肩上がりの発想しかなかったメーカが、ダウングレードの発想をサービスに取り入れたことに評価をします。
 しかし、インソーシングであれアウトソーシングであれ、定められた期間内、CPUをダウングレードして運用していく決断をするのはお客様自身であり、今までと何ら変わりません。
 年々、メインフレームのメタボ化(http://www.ibisinc.co.jp/colum0803.htm)が進んでいます。まずは、無駄な脂肪がついていないか調査し、ブラシュアップしていくことも大事ではないでしょうか。

 次回は、IT全般統制関連の最新情報について紹介します。

以 上

運用研究レポート
富士通メインフレームの本質を見る~2008年度の最新トピックス

FUJITSU FORUM 2008が5月16、17日に東京国際フォーラムで開催されました。富士通メインフレームの今後を語るセミナーには100名以上の方が聴講し、今年も好評のようでした。ここでは、発表内容の裏にある本質を探り、考察を進めていきます。

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筆者紹介

有賀 光浩(ありが みつひろ)



株式会社アイビスインターナショナル 代表取締役

1963年生まれ。1985年富士通株式会社入社。1992年~2003年まで社内共通技術部門で国内外のメインフレームの性能コンサルティングを実施、担当したシステム数は1,000を超える。2000年からは大規模SIプロジェクトへの品質コンサルティング部門も立ち上げた。

2004年に株式会社アイビスインターナショナルを設立。富士通メインフレームの性能コンサルティングとIT統制コンサルティングを行っている。

技術情報はhttp://www.ibisinc.co.jp/で公開中。富士通やSI’erからのアクセスが多い。

当サイトには、同名シリーズ「富士通メインフレームの本質を見る~IT全般統制の考え方」を3回、「富士通メインフレームの本質を見る~バッチ処理の性能評価と改善事例から」を6回、「富士通メインフレームの本質を見る~CPUリプレースの考え方」を3回、「富士通メインフレームの本質を見る~性能改善の現場」を7回、「富士通メインフレームの本質を見る~2009年度の最新トッピックス」を3回、「富士通メインフレームの本質を見る~2008年度の最新トピックス」を2回にわたり掲載。

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