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富士通メインフレームの本質を見る~2009年度の最新トッピックス 第1回 速報! GS21とPRIMEQUESTの最新情報
2009年05月07日 19:04

1.1 GS21 1600と1400
  富士通は2009年4月15日、ロードマップ通りにGS21の新モデルを発表しました(出荷は2010年1月)。
 表1に示すように超大型機GS21 900の後継機がGS21 1600、大型機GS21 500の後継機がGS21 1400で、処理能力はどちらも従来の約1.3倍です。モデル数は前回5つずつ増えましたが(15→20、14→19)今回はそのままでした。
 今回の発表で一番の特長はマルチコアCPUの採用ですが、残りの3つのCPUを何に使うのか今のところ不明です。

表1 GS21の新モデル
image03.PNG
  今回も中型機とマルチサーバ(PRIMEFORCE)は発表されませんでした。このクラスの移行先は事実上PRIMEFORCE 4000とXSP搭載のPRIMEQUESTに絞られたと言えます。

  GS21とPRIMEFORCEのロードマップを図1に示します。次機種は2013~14年度に計画されています。

090507_1.png
図1 GS21、PRIMEFORCRのロードマップ

1.2 PRIMEQUESTの最新情報
  2008年、PRIMEQUEST上でXSPが動作する専用マシンPRIMEQUEST 520Xが表向きには「そーっと」出荷開始になりました。客観的に見て、売りたいのか売りたくないのか全くわかりません。対外的には、今年の2月に地方自治体限定の研修会で直方市の事例紹介を行ったようです。

  そして、皆さんが待ちに待った(?)PRIMEQUEST 500Aシリーズ向けの「OS/IV XSP動作機構」がニュースリリースもなく、4月3日にホームページ上で「ひっそりと」公開されました(表2)。

表2 XSPが動作するPRIMEQUEST
image04.PNG
*1 XSPパーティション数   *2 1パーティション当たりのOCLINKチャネル数


  予想相対性能比(イメージ)を図2に示します。前述の中型機やマルチサーバ(上位機種を除く)の代替機として十分使えそうです。主な特長は以下の通りです。

  • 専用マシンでなく、普通のPRIMEQUEST 520A、540A、580A上で動作
  • CPU能力は520Xに比べ最大約4倍向上
  • 540A、580Aのモデル4250以降は2コア
  • AVM/EXSが動作(最大4VM)
  • 内蔵磁気ディスク装置搭載モデル向けのCタイプ動作機構の提供
  • 運用性の向上(細部は未確認)
090507_2.gif
図2 PRIMEQUESTの予想相対性能比(イメージ)

  これでXSPも当分の間は存続されるのではないのでしょうか。

  CPU能力が向上したため、大型機GS21 400からの移行先としても流れてくることも考えられます(メーカが推奨するかしないかは別問題)。

  ただし、仮に相対性能が同じであっても性能特性は大きく異なるため十分な検証が必要です。また、運用性の細部や信頼性についても確認が必要です。

1.3 GSの移行先を考える
  それでは、今お使いのGSをどの機種に移行したらよいのか考えてみましょう。

  考えられる移行パターンを図3に示します。メーカは実線での移行を提案すると思いますが、点線でのパターンも十分検討する価値があると思います。

090507_3.gif
  1. GS21 1400の性能が向上したため考えられるケース。
  2. 中型機やPRIMEFORCEからはもちろん、大型機の下位モデルからの移行も十分に考えられます(但しXSPのみ)。
  3. 受け皿はPRIMEFORCE 4000しかありません。

XSPであれば、PRIMEQUESTへの移行が現実的になってきたようです。

注意事項 本レポートは富士通のホームページ(jp.fujitsu.com)で公開している情報、富士通が主催した一般向けのセミナーで公表した情報をもとに筆者が考察をしたものです。レポートの内容について富士通は一切関与していません。
運用研究レポート
富士通メインフレームの本質を見る~2009年度の最新トッピックス

GS21シリーズの新モデルが3年ぶりに発表されました。これに先立ち、PRIMEQUESTの新しいXSPサポートについてもホームページ上でひっそりと公表されています。5月に開催される富士通フォーラム2009では新機種に関する紹介を期待していますが、今回の発表内容の本質を探り、考察を進めていきます。

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筆者紹介

有賀 光浩(ありが みつひろ)



株式会社アイビスインターナショナル 代表取締役

1963年生まれ。1985年富士通株式会社入社。1992年~2003年まで社内共通技術部門で国内外のメインフレームの性能コンサルティングを実施、担当したシステム数は1,000を超える。2000年からは大規模SIプロジェクトへの品質コンサルティング部門も立ち上げた。

2004年に株式会社アイビスインターナショナルを設立。富士通メインフレームの性能コンサルティングとIT統制コンサルティングを行っている。

技術情報はhttp://www.ibisinc.co.jp/で公開中。富士通やSI’erからのアクセスが多い。

当サイトには、同名シリーズ「富士通メインフレームの本質を見る~IT全般統制の考え方」を3回、「富士通メインフレームの本質を見る~バッチ処理の性能評価と改善事例から」を6回、「富士通メインフレームの本質を見る~CPUリプレースの考え方」を3回、「富士通メインフレームの本質を見る~性能改善の現場」を7回、「富士通メインフレームの本質を見る~2009年度の最新トッピックス」を3回、「富士通メインフレームの本質を見る~2008年度の最新トピックス」を2回にわたり掲載。

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