さくら情報システム株式会社 様

さくら情報システム株式会社 業務ソリューション事業本部様では、「お客さまから選ばれる運用プロ集団」を目指して、事業の成長、社員の成長、技術・品質の成長を重点戦略として活動されています。今回は、組織・人材のバリューアップを目標に、社員の働き甲斐を高め、市場が求める人材として付加価値を向上させるための活動として2024年度に実施された、「資格取得の推進」と「表彰活動の活性化」についてご紹介いたします。

 

組織紹介

さくら情報システムは、現在の三井住友銀行を母体とするシステム会社として1972年に設立されました。2006年には、大阪ガスのグループ会社であるオージス総研の資本参加を得て、エネルギー事業に関連するシステム開発にも幅広く携わり、大きく業容が拡がりました。銀行やガス会社をルーツとして、約半世紀にわたって培ってきた「信頼と安心」をベースに、お客さまに対して「まじめ」にそして「誠実」に、セキュリティに優れたシステムをご提供しています。一方で、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代を見据えた、クラウドやAIなどの技術開発にも注力し、新しい時代に相応しいシステムやサービスの提案にもチャレンジしています。

その中で業務ソリューション事業本部は、「お客さまから選ばれる運用プロ集団」をスローガンに置き、お客さまのご要望に応じたカスタムメイドの業務運用ビジネス、バックオフィスの課題を解決する汎用的な各種BPOビジネス、RPAなどのデジタル技術を用いたDXビジネスを中心に事業を展開しています。

 

 

「資格取得の推進」と「表彰活動の活性化」

 

―活動実施の背景を教えてください

従来、個人のバリューアップは各自の自己研鑽に任せていました。しかし、チェンジ&チャレンジ マインド文化を醸成するためには組織としての関わり方も重要であると考え、これからご紹介する施策を実施してきました。

 

―どのような活動ですか?

メンバーが成長を実感できる育成施策を具体化するために、①本部として期待する目指すべき姿を明確化し、②不足しているスキルを磨くための研修や資格を明示し、③各自の努力を後押しするために本部として最大限の支援を行う という施策を本部全員が一丸となって推進してきました。

<ITサービスマネージャ(ITSM)の育成>
当本部の主力ビジネスである、業務運用やBPOビジネスを推進していくためにITSMは欠かせませんが、開発系のキャリアとは異なり世の中にはITSMに特化した育成カリキュラムは少ない状況でした。そこで当該分野に明るいビーエスピーソリューションズ様にご尽力を賜りながら、同社の既存研修に当社独自の要望を加えたカリキュラムを共同で構築しました。サービスに求められる要件を明確にしてからサービスを実装するまでの工程や手順を「ITSM入門編」としてまとめ、15名への教育を完了することが出来ました。

 

<本部推奨資格の制定>
業務運用やバックオフィスの課題を解決するために役立つ資格を本部推奨資格として明示することで、業務に直接役立つスキルを保有する人材の育成を目指しています。各自の自己研鑽努力に任せるだけでなく、チェンジ&チャレンジ マインドを後押しするために、合否の如何に関わらず、資格の難易度に応じて受験費用を本部が補助する制度を開始しました。この結果9種類の資格に合計17名(前年比+14名)が合格する成果が出ています。この中には「ユニリタ システム管理者認定」も含まれていて、上述したITSMとしてのキャリアを目指す者にはスキルレベルに応じて資格取得を義務付けました。(レベル3以下…システム管理者認定初級、レベル4以上…システム管理者認定中級以上)

 

<褒める文化の醸成>

頑張った人、苦労した人が報われる様に、大きな効果を出した案件だけでなく、身近なことにも焦点を当てて、とにかく褒めよう!という基本スタンスのもと、本部独自の表彰制度にも力を入れています。2024年度は前年度比+51件の105件でした。

1.ファイヤーマン賞 2024年度 21件(前年度比 +3件)

作業時の確認やレビュー等によりミスの未然防止に貢献した事案を表彰しています。

2.品質改善賞 2024年度 19件(前年度比 +7件)

品質の低下を招く可能性があるプロセスを事前に発見・共有・改善し、品質の維持・向上に貢献した事案を表彰しています。

3.スキルアップ賞 2024年度 38件(前年度比 +28件)

プロフェッショナル人材となるべく自己研鑽に努め公的資格を習得した者を表彰しています。

4.チャレンジ賞 2024年度 18件(前年度比 +4件)

新ビジネスへのチャレンジなどに貢献した事案を表彰しています。

5.コスト削減賞 2024年度 9件(新設)

コスト削減を実施し、本部の利益に貢献した事案を表彰しています。

6.本部長賞

本部として最も優れた活動を表彰しています。2024年度は「汎化・標準化によるBPOサービス説明資料の標準化・見積効率化」が見事に獲得されました。
 
河村専務から本部長賞を受賞した皆さまに、「おつカレー」を渡して頂きました。
 
 
 


写真(左から)
専務執行役員 業務ソリューション事業本部長 河村 優司 様
OS第2部 加藤 信之 様、DC部 サービスデザイングループ長 奥村 洋一 様


今回のシステム管理者の会アワードは全員が一丸となって施策を推進したということで、業務SOL事業本部として受賞されました。

各種表彰を受けられた方を代表した皆さまが勢ぞろい。

 

―今後はどのような活動を計画されていますか?

ITSMの育成については入門編に続くステップアップ研修を企画中です。今回もビーエスピーソリューションズ様のお力添えを頂き、ITSM入門編で学習したBPRの考え方をより深く理解し提案に活かせるスキルを身につけるための、ITSMプロセス改革編を開発中です。

褒める文化の醸成に関して今後も活動を継続していきますが、表彰のカテゴリーや名称については、経営戦略や時代に即した内容に適宜見直しを図り、陳腐化しない様に工夫したいと思います。

本部の2025年度の活動テーマは「翔る(かける)」です。新しいことへの挑戦、未来への飛躍を意識し、これまで築き上げた知識や経験をベースに更なる成長と発展を目指していきます。

事務局の皆様。

 

―最後にメッセージをお願いします。

事業の成長には人材の育成が欠かせません。市場やお客さまが求めている価値を提供するために、過去の経験、ノウハウを踏まえつつ、未来に必要とされる技術、スキル、考え方を習得し、お客さまの課題、発展に向けて共創していくために、働きがいのある組織創りを目指して今後も活動していきたいと思います。

 

さくら情報システム株式会社様、情報提供ありがとうございました。

システム管理者の会では、ITシステムを支える方々に感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰して功労を明らかにしたりする活動を、引き続き募集しています。