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システム管理者のためのBookCafe Vol50 YouTubeで食べていく「動画投稿」という生き方
2017年02月23日 10:30

無題ドキュメント 無題ドキュメント

皆さまが日ごろの生活で得ている主な情報源はSNSなどの「ネット」でしょうか?TVや新聞などの「既存メディア」でしょうか?ITの世界で仕事をしていながらも、後者がほとんど、という方も少なくないと思います。
「ネット」の世界はこれまでのTVや新聞・ラジオが紹介するモノとは違う、明らかに異質なコンテンツに注目が集まることがあります。例えば昨年後半に動画サイトYouTubeへの投稿から世界的にブレイクした「PPAP」。中年芸人による1分強の短いダンスと曲は、既存メディアが取り上げる間もなくSNSなどを通して海を越え、ドナルド・トランプ米大統領の孫娘もまねて踊ったりするなど話題となりました。
実は近年の動画投稿サイトはピコ太郎にとどまらず、様々な形で収入を得るためのプラットフォームとなっています。どんな人たちが「ネット」の中の動画世界を作り、そしてその中と外で生きているのでしょう?

内容紹介
白いネコは何をくれた?
YouTubeで食べていく
「動画投稿」という生き方

愛場大介 著

動画投稿で稼ぐ人が増えている。多くの再生回数が見込めそうなテーマを立てて自分で出演、撮影・編集までこなす、いわば「ひとりプロダクション」。休日の副業にしている人から、ある程度の収益が見込めるようになったのち、動画一本で生計を立てる人まで活用法は様々だ。広告収入を上げるコツ、SNSでの拡散法、最適な動画共有サイトは人それぞれ異なる。「稼ぎたい」「有名になりたい」という願望は、YouTubeで簡単にかなえられるのだろうか?日本で最も動画共有サイトの立ち上げに携わってきたビデオブロガーが、トップクリエイターたちのインタビューを交え、動画投稿ビジネスについて考える。

光文社 紹介文抜粋)

Kuma's Review
数十年前、このレビューの筆者がまだ若いころ、「有名になること」とはすなわち「TVに映ること)」。街頭でTVカメラが回っている前で我先にピースして映ろうとすることが「メディアに露出する」という唯一の手段でした。 YouTubeなどの動画プラットフォームが出現して約10年。今では自分のスマホのカメラで自撮りした動画をアップするだけで露出するだけなら実現できるようになりました。勿論それだけではクリック数件あるかどうかの視聴率0%の世界ですので、誰からも認知してもらうためには魅せるコンテンツがあり、引き付ける手法があり、拡散させるノウハウも必要です。 TVというプラットフォームが依然影響力があるのは、既に獲得している視聴者層を基盤とした情報拡散のノウハウがあるからです。そして動画投稿の世界においても、一人で撮影し一人しかいないながら拡散もできる独自のプロモーションの手段があり、時にはTVの電波も届かない広い世界を騒がせます。

本書はYouTubeをとおして様々な形で収益を得ている人のインタビューを通して、どのように視聴者を獲得してきたかという足跡を振り返りながら、生活にどんな変化を与えてきたかを映し出します。

・ネットで人に嫌われるヒール役を演じることで炎上しながら、プロレスイベントの認知に努める格闘家
・収益の出ない劇場という箱を飛び出して、短編動画で新たな発表の箱を求めた演劇集団
・カレー好きが興じてカレー専門店めぐりで1千本以上のコンテンツを有する動画専門ライター

ほぼ共通しているのは、各自は決してITのスキルやメディアコンテンツ作成に優れていた訳ではなく、何気なく始めた動画での露出を「もっと伸ばしたい!」と突き詰める中で独自の世界を作りながら、今の立場を作っていること。ヒールのレスラーは徹底的にヒールに努めながら、プロセス会場で「YouTube見てるぞ!」という歓声を受けてネットと現実をつなぎ、慢性赤字経営の演劇集団は短編インパクトの強さが引き付けるYouTubeの特性から「釣り」動画の作成にシフトし、自分たちが本当にやりたい道は何かと苦悩する。 ちなみにYouTubeパートナーとして実際に動画で収益を得られる閲覧数は100万回で10万円ほど(※著書出版時の2014年当時)。本書で紹介されている人には前職の月収より稼ぐ人もおり、米国のトップを見ると実際に数億円を稼ぐ人もいる、という世界です。
ピコ太郎のPPAPは2017年2月1日現在で1億1200万回以上閲覧されています。ネットの上だけでも十分稼げたかもしれませんが、ネット上のブームが落ち着いてからも既存メディアに引き継がれTVCMや新聞広告に起用され続けてるのを見ると、十分成功したプロモーションだったといえるのでしょう。

2017年も1ヶ月過ぎましたが、ビジネスに関係する話題は「VR」「IoT」「AI」などの革新的なテクノロジーの話題と同等に、労働の革新を促す「働き方改革」の話題が注目を浴びています。
本書終章の中にある著者のコメント「この仕事の魅力とは、高収入が狙えるということではなく、仕事の幅を広げてくれることにあります」は、実際に動画投稿を活用して新たな活路を見出した人たちが感じる多様な働き方の在り方の現れ、とも感じます。

最後補足として、本書は2014年に発刊されたものですが、現在問題となっているキュレーションメディアが今後の動画投稿の発展に大きなカギを握り、そしてそれにまつわる著作権の問題が発生することを予見しており、動画投稿の現場では当時からこれらを課題として懸念を示していたことがわかります。

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