コラムを楽しむ

システム管理に携わる人たちが語る。様々な話題満載のコラムをお届けします。

システム管理者のためのBookCafe vol33 メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人
2015年09月04日 11:00


8月8日から9月27日まで上野の森美術館で開催されている、『メカニックデザイナー大河原邦男展』を訪れました。40年以上にわたり、アニメに登場するメカを描いてきた巨匠の作品展とあって、長く続いているガンダムシリーズやタイムボカンシリーズなど、1970年代~90年代のアニメを見て育った大人の男性が圧倒的に多く、当時を懐かしく思い出しながら、食い入るように見ているのが印象的でした(自分も含めて)。

そんな大河原氏が、メカニックデザイナーになるまでのいきさつや、デザインにおける考え方、アニメ番組として作品を作っていくときの立ち位置などを綴った本が刊行されていました。本書を読むと、そうそうたるアニメクリエーターたちとともにロボット美を追求しながらも、周囲からの要件に確実に応えていく謙虚さをうかがい知ることができます。

内容紹介
mechanicdesigner.jpg「カニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人」
大河原邦男/著 光文社新書

ただ絵がうまくてもダメ/変形メカのデザインはパズルを解くようなもの/ものづくりには手順がある/デザインのヒントはいたるところにある/アイデアの源泉は新しいものからも/幅広い仕事をすることによる相乗効果/主役メカのデザインには「こけおどし」が必要/主役メカを作る苦しみ/自作の木型で、変形や合体を検証することも/変形メカに求められること/道具は鉛筆一本あればいい/アーティストではなく、あくまで職人/1本の線の重要性/第1話ですべてがわかる/仕事は断らない/先に仕事の見通しをつけ、締め切り前に仕上げる/玩具メーカーとメカニックデザイナーの関係/メカニックデザイナーが陥る罠(光文社紹介より)

SUGA's Review
ロボットが登場するアニメ番組では、そのロボットのプラモデルや超合金モデルといった玩具が売れることが成功のひとつの指標となり、企画のかなり早い段階からメカニックデザイナーの手腕が問われることになります。玩具メーカーのことを考えれば、製造過程に無理のない形状にしなければなりませんし、アニメ制作スタッフのことを考えれば、線の多いデザインにすると工数が増えるので、なるべくシンプルにする工夫が求められるなど、さまざまな制約の中でデザインしながらも、監督の世界観に寄り添えるバランス能力の必要な仕事であることが分かります。

大河原氏は、玩具メーカーにデザイン案を見せる際に、実際にモックアップを作ることによってイメージの共有を深め、一発OKをもらえる確度を高めていたそうです。頭の中の構想を可視化し、相手に理解してもらえるようにする、手間を惜しまない姿勢はまさに職人の域です。その姿勢を支えるのは、「一年中仕事をしていても苦痛にならない、仕事で楽しませてもらっている」と言い切るほどの仕事への想いなのでしょう。


システム管理者のためのBookCafe

アナログで行きましょう。
毎日端末画面と向き合っているシステム管理者の方に、たまにはアナログな時間を持ってみませんか? できれば携帯も少し離れたところに置いて…

これからの自分や今まで知らなかった世界・人に出会う入り口になるかもしれません。

記事一覧へ
筆者紹介

"システム管理者のためのBookCafe" レビュアーのご紹介

●システム管理者の会 推進メンバー

システム管理者の会の企画・運営をする推進メンバ―が、会員の皆様にお奨めする本をご紹介してまいります。

この本を読んだことがある方、読まれた方のご感想もお待ちしております!(⇒ぜひ、コメント欄にコメントをお寄せください☆)

コメントを書く
コメントを書く

未ログイン: ログインする

コメント: ログイン(会員登録)すると、コメントを書き込むことができます。

  • 新着Q&A
  • 最新の回答

システム管理者認定講座<全コース共通>試験のみ受験希望の方はこちら

動画で見るセミナー
動画で見るセミナー

こちらは、システム管理者認定講座の認定試験の受験のみ希望される方の申込みページです。 システム管理者認定講座のアソシエイト(初級)、バチェラー(中級)、マスタ

個人情報保護方針
運営者につい て
利用規約
サイトマップ