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システム管理者のためのBookCafe vol28 ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国
「経営と技術」から見た近代化の諸問題
2014年08月26日 19:16

「米国のIT技術者はIT企業にはあまりいない」「米国の情報システム部門の人数は日本の十倍」本書の冒頭にはいきなりこう書かれています。
私がこの業界で働いてきた中で、常識とされていた話と言えば
 「米国はパッケージソフトの導入が先行している」
 「日本は自社開発に拘り、米国のように標準化が進んでいない」
といったもので、この本に書かれている内容とは真逆の内容です。
本書では著者の谷島氏が四半世紀の取材における調査結果をもとに、日米の情報システムの違いと、その真実と噂を明確にしてくれます。


ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国.png
内容紹介
『ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国 「経営と技術」から見た近代化の諸問題』
谷島 宣之/著

欧米の手法や技術を丸のみすると食あたりを起こす。こうした近代化に伴う適応異常とその対策が本書の主題である。主題を考えるための題材として日本企業がコンピューターを取り入れる際に生じる混乱を取り上げた。(日経BP書店紹介)


DAISUKE's Review

日本と米国の違い


「金を払って人に会う米国人、タダでも会わない日本人」「境界にうるさい米国、曖昧にしたい日本人」など、本書にはビジネス上で日米の違いが記載されています。その特徴は様々ですが、一つ言えるのはお互いの文化があるので、どちらが正解と言えないこと。
米国で成功しているビジネスのスタイルをそのまま日本に輸入しても成功しません。(本書でいう適応異常が起こるということですね。)
システムにおいても、米国の数字だけを真似てパッケージ化を進めた日本のように、無理にビジネスインパクトの大きいシステムまでパッケージ化すると、企業競争力の低下やビジネスリスクを負う可能性があります。
お互いの特徴を的確にを把握し、取り入れるべきスタイルを明確にしていくことが大事です。


内製と外注はどちらが正しいのか?
「答えは30年前からそこにある」


本書では、情報システムの理想の姿として「システムの内製」をあげています。ビジネスインパクトの大きいシステムほど内製を進めるべきだと。また、こうも書かれています。
「内製、外注、パッケージのバランスが大事」
全てのシステムを内製していてはビジネスが立ち行かなくなります。内製すべき、自社のビジネスに影響の大きいシステムを見極め、それ以外のシステムは外注・パッケージを使う、このビジネスのデザインが重要です。

「ビジネスのデザイン」システムにおいては内製するか否かだけではなく、ビジネス全体をどうデザインするかが、そのプロジェクトや全体像を決める一番重要なファクターです。これは今までもこの先も、どんなにITの技術が進んだとしても変わりません。

答えは30年前からそこにあります。

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