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システム管理者のためのBookCafe vol17 今日の一冊:修業論
2013年09月03日 09:31

「スキルアップ」とは違う「修業

業務の可視化・数値化が求められる現代において、この「修業」という言葉はあまりにも抽象的で、スキルアップを図っている若者にとっては馴染みのないものなのかもしれません。しかし本書では、そのような「修業」という行いがイメージできない人に対し、修業とはどのようなものかを説いています。

世界的人気漫画「ドラゴンボール」では、悟空とクリリンが亀仙人に師事し、訳の分からぬ修業を繰り返しているうちに、いつの間にかに超人的な強さを身につけました。「修業」は、鍛錬の積み重ねによるブレークスルーの体験と置き換えられがちですが、本書を読むと、もう少し本質的な「生き延びるための力」をつけるためのもの、と考えを深くさせられます。

著者が長年稽古をつづけている合気道の修業から、瞑想や祈りといった宗教、坂本龍馬の武道家としての側面など、多岐にわたった私見を述べていますが、読んだ後は、日々の生活に「修業」という観点を取り入れられるのではないかと思います。

内容紹介

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『修業論』 内田樹/著
光文社新書

武道の修業、なかでも著者が長年稽古をつづけている合気道の修業を通じて開発されるべき能力とは、「生き延びるための力」である。それは「あらゆる敵と戦って、これをたおす」ことを目的とするものではなく、「自分自身の弱さのもたらす災い」を最小化し、他者と共生・同化する技術をみがく訓練の体系である。道場での稽古を「楽屋」と位置づけ、道場の外の生業の場を「舞台」とする。新たな学びを阻止する無知や弱さといったものを「居着き」ととらえ、これを解除し、「守るべき私」を廃棄する。すると修業は自分を、予想もしなかった場所へ連れていく―。
合気道修業を通じて得たこれらの身体的実感は、瞑想や祈りといった宗教の実践とも重なる。修業とはなにか、強くなるとはどういうことか、そして信仰とは、生きるとは―。正面から問い、それに答える。(光文社紹介より)

SUGA's Review

無敵とは敵をつくらないこと
「天下無敵」という言葉がありますが、この世に存在する対戦相手をすべて打ち倒し、頂上に登りつめることが真の天下無敵ということにはならないと本書では言っています。病気やストレスなど、自身のパフォーマンスを低下させるものが「敵」であり、そのようなものから身を守っている状態こそが「無敵」であると考えます。最大の敵は自分自身、などとよく言いますが、他人へ敵対心を持つことのストレスや、病気になりやすい健康状態、そういうものこそが本当の「敵」なのかもしれません。
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