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システム管理者のためのBookCafe vol11 今日の一冊:ビッグデータビジネスの時代
2012年03月28日 16:55

クラウドに続いて、「ビッグデータ」が最近の流行りになっています。とはいえお話ししていると、「ビッグデータって、結局何ですか?」というシステム管理者の方々も多そうです。そこで今日は『ビッグデータビジネスの時代』を参考に、「いまさら聞けないビッグデータの基礎知識」について、書いてみたいと思います。

内容紹介

ビックデータ.jpg

ビッグデータビジネスの時代」

鈴木 良介 

ソーシャルの巨人たちが群がる"金脈(ビッグデータ)"の核心に迫る









出版社:翔泳社 http://books.shoeisha.co.jp/book/b94530.html


TAKU's Review

1.   ビッグデータとは何か?

本書では、ビッグデータを「ビジネスに役立つ知見を導出するための、『高解像』『高頻度生成』『多様』なデータ」と定義しています。要するに、大量のデータを集め、分析することで、ビジネスに活かそうという取り組みを指します。

代表的なサービス例としては、アマゾンが挙げられます。アマゾンでは誰がいつどの商品を購入したのかというデータをすべて蓄積しており、それらをもとに特定の消費者が他にどのような商品に興味を持つのかを分析し、「おすすめ商品」として表示しています。ビッグデータを活用して付加価値を生み出している先駆者と言えます。

 

2.   ビッグデータを推し進めている要因

データの処理・分析から付加価値を生み出そうという取り組みは、「データマイニング」や「ビジネスインテリジェンス」という形で以前から提唱されていました。しかし今なぜこれほどまでに「ビッグデータ」という言葉が大きく取り上げられているのでしょうか?

一つは、IT活用における「電子化・自動化」が大きく進んだことが挙げられます。紙で運用していたものが電子化されたことにより、処理・分析に利用できるデータの取得・蓄積が大きく進みました。スマートフォンやタブレットの普及にあわせ、この動きは今後ますます進むはずです。

また、ハードウェアの性能向上も大きな要因と言えます。大量のデータを蓄積し、分析するためには、相応のハードウェア・ストレージ環境が必要です。以前は環境を整えるのに大きなコストがかかり、また処理スピードも満足のいくものではありませんでした。しかし今ではハードウェアの性能も大きく向上し、コストも下がっています。加えて、データの処理・分析をするときにだけクラウド環境を利用することで、スモールビジネスにもビッグデータビジネスを取り入れる環境が整い始めています。ビッグデータへのハードルは、確実に下がってきていると言えるでしょう。

 

3.   ビッグデータの壁となっている要因

とはいえ、ビッグデータを本格的に活用するには、まだまだ課題があるのも事実です。特に、大量のデータを蓄積したとしても、誰がそれを分析・活用できるのかというのは大きな問題です。インシデント管理で、データを集めてからいざ分析しようと思っても、なかなかうまくいかないのと同様に、ビッグデータもそもそもどう分析・活用したいのかを考えておかなければ、データの蓄積で終わってしまいます。

本書ではビッグデータを活用する人材の条件として、「統計学の素養や大規模分散処理に関する情報・通信技術に関する素養、加えてそれらの素養をどのように事業に活用できるかを考えるための、事業そのものに関する理解」が求められるとしています。これらすべてを兼ね備えた人材を、一般の企業で用意できるのかというと、大きな疑問が残ります。

 

まだ課題も多い「ビッグデータ」ですが、可能性を感じさせる、面白いテーマだと私は思います。例えば、テレビのCMが流れると最後に購入ボタンが表示され、リモコンのボタンを押すとあらかじめ登録された会員情報・クレジットカード情報をもとに決済処理が行われ、数日後に商品が自宅に届く。消費者はわざわざ店舗まで買いに行く必要がなくなるため、購入までのハードルが下がる。CMの価値が上がり、加えて誰がどの時間帯にどの番組を見て、どの広告に興味を示したのかというデータをリアルタイムに取得・分析することで、広告の最適化が可能となる。なんて、少し考えてみましたけど、いかがですか?

 

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